残暑が体にこたえる理由とその対策

体と心の話

暑い夏が終わり、ようやく涼しくなってきたかと思いきや、また暑さがぶり返す・・・

毎年8月末から9月の前半にかけては、そんなことの繰り返しです。

2019年、今年はかなり暑さが継続する厳しい夏でしたが、台風の影響もあってか、9月に入ってからの残暑もかなり厳しいようです。

 

とはいえ、真夏のように夜中まで気温が下がらないわけではなく、真夏に比べれば少しはマシなはずです。

にもかかわらず、体にはとても厳しく、真夏よりも疲れてしまった、体調を崩してしまった、という人もいらっしゃるようです。

 

気温自体は真夏より少しばかり低いのに、なぜ、この時期の残暑のほうが厳しい、なんていうことが起こるのでしょうか?

それは単に、「やっと涼しくなったのに、また暑くなってしまった」という、気持ちの問題なんでしょうか?

 

 

実際のところ、気持ちの問題という面も少しはあるのかもしれませんが、もちろん本当の理由はそれだけではありません。

8月の後半から、すでに体は「夏モード」から「秋モード」に切り替わり始めているからです。

 

「夏モード」の体というのは、汗が出やすく、毛穴が開いて通気性がよくなった状態です。呼吸器もダイナミックに働き、体内の「換気」を行いやすくなっています。

一方、「秋モード」の体は、空気の冷えや乾燥に備えて、毛穴が閉じ始めています。汗も出にくくなっているので、暑さには弱くなっているのです。

もちろん、まだ9月前半頃だと、まだ完全に秋モードになっているわけではないですが、それでも真夏に比べると、暑さには適していない体になり始めているわけです。

 

そんな時に、今年のように残暑が厳しくなると、体の中に熱がこもりやすくなり、夏以上に苦しいかのような状態になってしまいます。

 

そこで、そういう時期には、うまく発汗の誘導をしてあげる必要があります。

方法はいくつかありますが、まず動いてみることです。脚をよく伸ばして、大股で歩いたり、ゆっくり走ってみたり。

決して急に激しく動くのではなく、大きく、ゆっくりとした動きを心がけましょう。特に太ももや膝の裏をよく伸ばすように

ストレッチもおすすめですが、少しだけ息があがるような運動が発汗誘導になります。

 

また、体をひねる動きも発汗誘導になります。

胴体、主に腰から脇腹にかけてをしっかりひねること、正座もしくは椅子に座って後ろを向くようにひねりましょう。

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ごく短時間、部分的に体を温めるのも発汗誘導になります。

温めるポイントは足、つまり足湯ですね。

もしくは後頭部です。

いずれも、まずは5分程度でじゅうぶんでしょう。

特に汗の出にくい体質の人はやりすぎるとのぼせますから要注意です。

また、病気療養中であったり、特に体力が低下している状態の人は控えてください。

 

温かい飲み物を飲むのも発汗誘導になる場合があります。

湯呑み一杯分のお茶程度でじゅうぶんです。

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ただいずれの場合も、著しく体調が悪い場合、頭が痛い、めまいがする・・・といった場合は無理せず、涼しい場所で休んで、体を一時的にひやすようにしてください。

上記の発汗誘導は、そこまでではない状態の時に行うこと、「汗がサッと出れば体が軽くなりそう」というような時に行うと大変効果的です。

 

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