自然体健康塾の整体では、特に圧を加えることなく、手を当てているだけの時間というのがところどころあります。
整体法の専門用語で「愉気」と言うのですが、平たく言えば手当て。気功療法のようなものとも似ています。
それで、よく尋ねられるのは、
「これは、気を送っているのですか?」
「とても温かくて、遠赤外線みたいな何かが出ているんですか?」
というようなことです。
つまりこれは、ただ単に人間の手が触れているというだけではない、特別な感触を感じているからこそ、このような質問が出てくる、ということですね。
結論を言いますと、「気」を出そうと意識しているわけでもなく、そして何か特別な放射線を出しているわけでもありません。
もしかすると結果的に出ているのかもしれませんが、実際のところは、よくわかっていないんです。
わかっていないけど、結果的に体にはよい変化をもらたしている、というその結果だけがわかっている、としか言いようがありません。
このように、よくわからない上に、たとえば新興宗教の儀式のようなものにも見えなくもないし、実際、こういったことを売りにする新興宗教団体もあるようですから、気持ち悪いと感じる方もいらっしゃることでしょう。
しかし実際にそういうものとは全く別の意味で、とにかく体(や心)によい変化をもたらすということで、自然体健康塾ではこの方法を重要視し、皆様にも勧めている次第です。
少なくとも、20年以上の経験の中で、害があったという報告は一つも受けていません。
ただやはり、「根拠」がはっきりしない方法だけに、誤解を招きやすい面もあり、また医師法等の事情もあり、あまり詳しいことを書けないのが残念ではありますが、いわゆる「奇跡的」と思われるような変化が起こったことも数多くあります。
特に、他に対処のしようがない場合にこそ、この手当て(愉気)が必要なのではないかと考えています。
根拠がはっきりしない、と書きましたが、それでも、実際に「物理的変化」が起こることは確かです。
興味のある方は、いくつか実験をしてみてください。
1.飲み物の味を変える実験
- 水でも、お茶でもコーヒーでもなんでもいいのですが、グラスに適量を注ぎ、まず味を確かめます。
- そのグラスに向けて、手のひらをかざします。
直接グラスに触れると温度が変わってしまい実験結果に影響が出るので、触らずにかざすだけにしてください。この時、距離はあまり関係ありません。
- 時間はだいたい30秒〜1分ぐらいでいいでしょう。
- 改めて飲んでみて、手をかざす前と比べてください。どこかスッキリしたかのような、毒味が抜けたかのような味になっていることが多いです。
※液体ではなく、タバコや香草など、臭いの強いものの臭いや味を変えることもできます。
2.気(?)の感触を感じる訓練
※動画をご参照ください
- てのひらを向かい合わせます。
- そのてのひらを離したり近づけたりして動かします。
- その時、てのひらの感触に意識を集中してください。近づけた時に、てのひらに何らかの圧を感じるようになってきます。
間に風船か何かが挟まっているかのような弾力が感じられます。
- 続いて、片方の指先を反対側のてのひらに向けて動かします。たとえば右手の指で円を描くように動かすと、左のてのひらでその動きが感じられるようになります。
味や香りが変わったり、てのひらで触感として感じられたりする、ということは、これはすでに何らかの物理的変化が起こっている、という証です。
他にも様々な実験、訓練を経験してきましたが、ともかくこれら二つができるようであれば、手当てはできると思ってもらって大丈夫でしょう。
プロとなるとまた話は別ですが、ご自身やご家族の方には自信を持って手当てをしてあげていただきたいです。
不意な怪我や急な症状の時、もちろん医療機関等でみてもらうことが大事ですが、それまでの間、あるいは医療による処置と並行して、手当てを行うことはとても重要です。
方法は簡単、ただ気になるところ、痛みや不快な感覚が出ている場所に手を当てて(軽く触れるだけ)いるだけです。
特に何かを念じたり、「気を送ろう」などと気合いを入れる必要もありません。
ただ手を当てて、その手の感触を感じているだけでじゅうぶんです。やがてその場所が、そして当てている手も、独特の温かさを帯びてきます。
ぜひ実践してみてください。