当塾では、整体法における「体癖」論を「心の癖・体の癖」として紹介しています。
この理論に興味を持つ人の多くが、「理解出来ない他人の言動」ということについて悩んでおられるようです。
たとえば家族、同僚、友人、近所の人・・・
そもそも私達人間は、理解できない物事に対して、恐怖感を覚えるようにできています。
恐いものだから、攻撃してしまうのです。
たとえば、昔の(今も地域によってはありますが)閉鎖された部族などでは、よその部族の人間が自分達の土地に現れた時に、武器を持って威嚇したり攻撃したりします。
知らない人間が恐いからです。
現代社会では、それが極端になると、いじめやパワハラといったものに発展してしまいます。
攻撃とまでいかない場合でも、「矯正」をしようとしてしまいます。
自分と同じような考え方、同じ様な行動をするように強要するわけです。
でもこれも、ある意味「攻撃」と言えるかもしれませんね。
強制的に服従させるようなものですから。
この攻撃や矯正は、自分自身に対して行われる場合もあります。
周りの人たちと自分との違いに、強いコンプレックスを感じる人です。
そんな自分を否定し、いじめてしまう・・・。
このようなことをなくしていく第一歩は、やはり「理解」だと思います。
理解といっても、様々なレベルがあるとは思います。
人が一人一人違う感性を持っている以上、完全にその人の身になって理解するということは不可能でしょう。
だけど、違いがあることを『知る』ということはできるはずです。
理解できない人もいる、ということを知るべきだと思うのです。
そして、その理解出来ない人と理解できる人の両方で、人間社会は成り立っているということです。
理解できる人だけが正しいのではなく、理解できるものだけが真実なのではありません。
当塾では、そのことをお伝えしたくて、この理論を用いている次第です。
心の癖・体の癖(体癖)については『心の癖・体の癖』PDFテキストでさらに詳しく説明しています。