春に訪れる心身の変化

体と心全般

2月ももう終わろうという時期。

2020年の冬はかなりの暖冬でした。

まだ寒い日は何度かやってくるでしょうが、3月になると、ますます春の色合いが濃くなってきます。

そして春分の日もあっという間にやってくるでしょう。

自然環境はこの頃を境に一気に大きく変わります。

その中で生活している動物たちの生活も大きく変わり、体も大きく変わります。

もちろん私達人間だって、大きく変わります。

体の変化も、気づかない人も多いかもしれませんが、様々な部位で起こっています。

寒い冬と、どんどん暖かくなっていく春、全く同じ状況の体で過ごせるはずはありません。

春分の頃はその分かれ目の時期ですから、「冬モード」をどんどん脱ぎ捨てて、温暖モードに切り替えている最中です。

例えば、冬の防寒のために必要だった皮下脂肪も、どんどん捨てている時期です。

そして温暖な時期に備えて、発汗機能の準備も始まっています。

そのため、この時期は排泄機能の準備が始まる時期でもあります。

そういうわけで、春は案外下痢をしやすい時期です。

特にこれからは、消化の悪い春野菜、山菜などが多く採れるようになります。

こうした春の野菜類は消化しにくく、しかもアクが強いものが多いです。

つまり、下痢を誘導する食べ物です。

タケノコなども、沢山食べると肌が荒れたり、下痢をしやすくなるでしょう。

こうした食べ物は、この時期にしっかりと排泄の準備を誘導するために役立っているのです。

温暖な時期は汗をかく機会も増えますから、汗の出口である皮膚も準備が必要です。

冬の寒さに耐えるために強く引き締まっていた皮膚も、これからは開いていかなければなりません。

その準備のため、一時的に皮膚に何らかの症状が出る人もいます。

空気の乾燥も強いですから、なおさらです。

特に北陸のほうは、これからが乾燥の本番であるといえるでしょう。

心理的な変化も、暖かく爽やかな晴天の日が続くと大きくなってきます。

特別なことが何もなくても、何となく心がウキウキしてくる人も多いはずです。

冬の間にはなかなか見られなかった青空、爽やかな風、そして色鮮やかな花々。

そういうものを見たり触れたりするだけで、気分が高揚するものです。

気分がウキウキすれば、当然身体の働きも活発になるのです。

だからこの時期は思う存分ウキウキして、心身ともに活性化を図るのに絶好のタイミングです。

気持ちよい外の空気を感じながら、外をお散歩してみたりするのもいいでしょう。

そして、何か新しいことを始めてみたり、計画を実行に移してみたくなるのもこの時期の特徴です。

2月〜3月前半まではまだぼんやりと、気持ちだけが高まり始める時期ですが、春分の頃を境に、行動意欲も旺盛になってきます。

そこからは、その意欲を実際の行動に移し始めるのに適した時期です。

人間の体は、春になると腰が反ってくるのです。

冬の間は縮んで丸くなっていた体が開き、背筋がグンと起き上がってきます。

つまりこれは、行動する人間の姿勢なのです。

このような変化が身体に現れるからこそ、行動意欲が沸き、いろんなことをやってみたくなるのです。

そして実際に行動に移れば、さらにグンと背筋が伸び、体は弾力性を増します

ところが、頭ばかり使って実際には動かなかったり、慎重になり過ぎて動くのを躊躇してばかりいると、心だけでなく、体までも動きが鈍くなってしまいます。

ともかく、この動き活発な時期に乗じて動いてみること、そしてさらに、この時期にこそ心身を整えていくことは、それ以外の時期に比べてとても効果的です。

整体を受けるなどして、身体に変化のきっかけを与えるにもいい時期ですし、心理的な変化、行動的な変化を起こすのにも最適なタイミングです。

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