顎の関節、中耳炎や耳鳴りなどの耳の問題、口内炎など口の中の問題、それらに共通して言えるのですが、こうした症状背景には、「食いしばり過ぎ」があることが多いんです。
当塾に来た人の中で、それらの問題を抱えている人はほとんどそうでした。
ただ、自覚は全然ない人が多く、無意識のうちに歯を食いしばっているんです。
歯ぎしりをしている人も非常に多いです。
頻繁に頭痛が起こるけれど、原因がわからない、という人にも多いはずです。
食いしばりの力は首や後頭部に強い緊張を生むからです。
寝ている間に食いしばっている人がとても多く、そういう人は首を緊張させたまま眠っていますから、眠りも浅く、そして起きた時から頭が痛くなったりします。
虫歯になってしまった歯は自然に治っていくことはないですが、何度も虫歯になりやすい人の場合は、この食いしばりが原因と考えられる場合が多いです。
よく歯医者に行くと言われる「炎症が起こっている」というのも、常に異常な力が加わっているために、内部の流れが悪くなっているせいで抵抗力が働かなくなり、僅かな菌、他の人なら炎症を起こさないレベルの菌にやられてしまう、ということも考えられます。
いくら真面目に歯磨きをしていても歯が悪くなってしまう人、子どもの頃からしっかり歯磨きをしているのに、虫歯になりやすい人も多いはずです。
一方、あまり歯磨きをしないのに歯が丈夫、という人もいます。
虫歯になってしまった歯は元には戻りませんが、その前の段階で、やたらと歯を削ったり被せたり、神経を抜いたりすると、歯のバランスも狂います。
そのせいで、噛む力が別の歯にかかり、今度は別の場所がおかしくなる。
その結果、時間をかけて奥歯が順番にダメになっていった・・・なんていう人もいます。
それは積み上げた積み木の一つを少しずらしたら、他の木もずらさないとバランスがとれなくなるのと同じです。
(もちろん、だからといって虫歯を放置して治ることはありませんが。)
とにかく歯や耳、顎の悪い人は、かなり頭部に歪んだ力がかかってしまっていますから、当塾では頭部と首の調整を欠かさないわけですが、ただそれも、頭の形を整えるだけではなくて、頭と首というのは、「無意識のうちに食いしばってしまう」その感性に関わる場所だからです。
また、炎症が起こっている人は、リンパの働きをよくする操法も行いますが、炎症の起こっている時こそ、そういう操法は効果が出やすいです。
体が活発に動いている時だからです。
とにかく「歯」だけとか、「関節」だけとか、「頭蓋骨」だけとか・・・
そういうふうに部分だけを見ていると、本当の原因や解決策は見えてきません。
部分的な枠組みの中でしかみていないと、枠の外でもっと大きな歪みが起こっていることに気づかなくなってしまうんです。
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