かなり前の話ですが、セラピーを仕事にしている人と話していた時のことです。
ちなみにそのセラピーには、潜在意識系のものも含まれているようでした。
色々な会話の中で、目標や願望の話が出てきました。
どうやらその人にも、具体的な目標があったようです。
そこで私は「本気で望んでいることならば、きっと実現しますよ」というようなことを言ったんです。
すると、その人は急に「願ったことなんて全然現実になってないですよ!」と声を荒げ始めてしまいました。
仮にもその人は心のこと、潜在意識のことを仕事の一部にしているわけです。
なので、そういうリアクションに、私は思わず呆気にとられてしまったんです。
きっと実際に、思った通りに物事が運んでいないのでしょう。
その怒りは、「願ったことは実現する」と言った私に対してだけでなく、そういう現実に対して、そしてそういう世の中というか、そういうこの世のしくみに向かっていたように思います。
そんな感じの言い方でした。
ところで、この「本気で願ったことは現実になる」というのは、本当なんでしょうか?
潜在意識とか自己啓発とかのセミナーや本では、よく言われていることですよね。
脳にしっかりイメージとして刻み込んだことは、やがて形になる、というようなことも言われています。
脳はイメージと現実との区別をしないから、イメージの方が強ければそちらを現実にする、というような説もあります。
だとしたらですよ・・・
本気で脳の中にイメージしたものは、物質として現れるのでしょうか?
手品とか魔法のように、目の前に無いはずのものが、突然出現するのでしょうか?
現実には今、目の前に何も置いてないのに、「ここに一万円札があるんだ!ここに一万円札が出てくるんだ!」と信じ込んだら、本当に一万円札が現れるんでしょうか?
まぁこういうことに対しては、普通は「そうは言っても、現実に無いものを有ると信じ込むこと自体が無理だろう」というような答えが返ってくることが多いです。
じゃぁ仮に、本当に思い込むことができたとしたならば、全く疑いを持たずに「一万円札が現れる」と信じ込むことが出来たのなら、現れるのでしょうか?
ずっとこのことを、私自身は疑問に思っていたんです。
そこまでに潜在意識の力というのは強いのだろうか?と。
このことについて、今ではある結論に達しています。
結論から言えば、可能といえば可能。
ただそれには、ある条件というか、あることをクリアしなければなりません。
そのことを、動画で説明しました。
もちろん、一万円札を例にした実演つきです。(実演は動画の後半になります)
最初に例にあげたセラピストの方は、きっとこの「条件」というか、要するに「この世における潜在意識の本当のしくみ」をご存知なかったのだと思うんです。
願望実現法とか潜在意識の法則というものを、「願えば適う」というようなイメージだけのものとして習ってきたのでしょう。
イメージだけの世界とか、「精神世界」と呼ばれているようなものには、こういう危険性もあります。
さらには、今私達が生きている現実世界、物理世界を「波動が低い世界」とか「レベルの低い魂が在籍する世界」などと表現する人達もいます。
私にはその考えが、そのイメージの世界に逃げ込むかのような態度に思えてしまうんです。
動画でも話していますが、心とか潜在意識というものは、形のないものだけに、非常に誤解の多いものだと思うんです。
私は、本当の意味では、「潜在意識の世界」といものは、極めて現実的なものであると捉えています。
どうしても宇宙とか気とか神様とか前世とか、そういうものと結びつけたい、そういうものの力を借りないといけないと考える人もいらっしゃるようですが、そういう方には当塾の考え方は合わないのかもしれません。
基本的に、これは体づくりと全く同じような仕組みをもっていて、やはり現実的に自分自身を変えていくことで、結果が変わってくるものなんです。
詳しいこと、実践法などは願望実現法講座CDのほうをお聞き頂くことになりますが、現実世界における潜在意識の大前提については、具体的に動画の中で説明しています。