潜在意識の目的

「潜在意識」というものは形のないものですから、人によっていろんな捉え方、見方があると思いますし、いろんな面を持っているものだと思います。

そして、いろいろな誤解もあるものだと思うんですが、これだけはハッキリ言えることがあります。

このことも、実は誤解している人もいるんじゃないかと思う点なんですが・・・。

 

よく、自分の悩みが解決しないことの原因が、「潜在意識の中にあるトラウマ」のせいだと考える人がいます。

病気が治らないことが、潜在意識の中にある「注目欲求」や「被害者意識」のせいである、というような意味のことを、当塾の過去のコラムなどを読んで感じた方もいらっしゃることでしょう。

 

しかし、勘違いしないで頂きたいのは、潜在意識は、決して自分の「敵」ではない、ということです。

 

そもそも、潜在意識というのは自分の内側にあるものです。

その自分が、自分を壊すために働くはずなど、本来はないのです。

逆に、自分を守り、そして自分を育てるためにこそ、潜在意識は働くはずなんです。

「潜在意識の中に、自分を苦しめる原因がある」という考えのもと、「その潜在意識の中にある原因を取り除いて欲しい」というのは、そういう意味では間違いなんです。

「潜在意識の中のトラウマさえなければ!」などと、潜在意識を憎むことも大間違いなんです。

 

それは「胃の病気になったから、胃を取り除いてしまえばいい」という発想と同じです。

 

胃の病気になるにも原因があります。

胃だけが悪いわけでもない。

むしろ胃が、自分の内側にある様々な問題点を代表して表現してくれているんです、本当は。

 

逆にその胃の表現を押さえつければ押さえつけるほど、体の中のそうした自然治癒力といいますか、自然な働きというのは乱されて、しまいには統制が取れなくなっていってしまうんです。

 

潜在意識のしくみというのは、そんな体のしくみとソックリに出来ているようです。

だから無意識のうちにしてしまうこと、起こってしまう現象というのには、やはり何か自分にとって必要性のあることなんです。

願望がなかなか叶わずに自信をなくすことも、学校に行けなくなってしまうことも、お金がうまく稼げずに貧乏してしまうことも、やはりそれには何かの目的があり、役割があるのでしょう。

 

ただ、潜在意識というのは意識できない領域なわけですから、残念ながらその目的や役割を頭で完全に理解することなんて到底できないのかもしれません。

それでも生命の法則というものは、自らの命を健全に保ち、それでも足りなければ子孫を残して仲間を増やそうと働くものであることは間違いないと思います。

だから植物はアスファルトの隙間からでも茎を伸ばし、日の差す方へ伸び、動物達は水のあるところに集まる・・・

そのような生命の一部である潜在意識というものが、自分を壊すためだけに働くということはないはずです。

※潜在意識のしくみについては「願望実現法講座」にて

 

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