理想を言えば、「健康法」なんていうものは、いらなくなっていくのが本当なんです。
あれがいい、これが悪い、と気にする必要がない状態が健康。
野菜じゃないとだめ、バランス良く食べないとダメ、規則正しい生活じゃないとダメ、8時間寝ないとダメ・・・
そんなふうに堅苦しい生活を「健康的」だなんて誤解している人も多いようですが、健康であるということは、本来体も心も「自由」であるはずです。
だから、たくさん知っている人が健康、というわけではありません。
というより、たくさん知っている人ほど不健康で、あまり知らない人のほうが元気に毎日を過ごしている、なんていう例も何度も見てきました。
こだわっている人が健康、というわけでもありません。
「オーガニック」な生活をしているから健康だ、というわけでもないようです。
理論上はオーガニックなほうが体にいいはずなんですが、現実はその通りになっていません。
オーガニック主義を長年続けていても不健康な人は多いです。
一方で、食生活などに一切気を配っていないのに元気な人も多いです。
私達がやっている整体などの技術にしてもそうです。
手を尽くせば尽くすほど体が元気になるか、というとそうでもない。
達人はほんの数分の技術で、相手の体や心に変化を与えてしまいます。
それも、その人の腕のおかげというよりは、ふとしたきっかけを与えることで、本人の体や心の中の留め金が外れる、という感じなんです。
その結果、体や心の中で流れるべきもの、動くべきものが動き出す、ただそれだけなんです。
あれがいい、これが悪い、と、自分の体や心の外側を一生懸命探してみたって、健康なんていうものはいつまでも訪れないわけです。
だから、本当の意味での「健康法」なんていうのは、案外シンプルなものです。余計なことをしない、付け足さない。
それよりも、今まで見ようとしてこなかった、聞こうとしてこなかった体や心の声に耳を傾ける、ただそれだけなんです。
そういう意味では私など、本当に物事をよく知らないんです。
訪ねてこられるクライアントの皆さんのほうが、医療や健康法の知識とか、情報をいっぱい持っていることも度々あります。
ただ、注意を向ける部分はそこではなくて、あくまでも自分自身の足下に、そして内側にあるんだということです。
当塾でいつもお伝えしていることは、そのことです。
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