よく似ている人

体と心の話

誰でも一度は、「タレントの○○さんに似てますよね」とか、「知り合いの□□さんとそっくりだ」ということを言われた経験があるのではないでしょうか?

この場合の「似てる」というのは、顔が似ているというのももちろんですが、体つきや雰囲気が似ている、ということも含んでいることが多いのではないかと思います。

さらに、声まで似ている、喋り方まで似ているとか、仕草まで似ている、というようなことがあります。

恥ずかしいので名前は出しませんが(笑)、私自身も、かなりの頻度で、ある有名人に似ていると言われます。

向こうは有名芸能人なので、その雰囲気もオーラみたいなものも全く違いますが、でも確かに、自分が見ても似ているところがかなりあるな、と思います。

テレビで見かけたりすると、仕草や喋り方、話す内容まで、なんだか自分と似ていて少し気持ち悪いぐらいに感じることがあります。

こういうことがなぜ起こるか、なぜこんなふうに似ている人がいるか、というと、それは『体癖』が同じだからです。

体癖が同じであれば、当然体格・体型も似てきます。

そもそも人の体というものは、その機能に応じた作りをしていますので、動き方も同じになります。

つまり仕草、動作が似てくるんですね。行動のテンポまで似てきます。

体が似ているとなると、発声のしくみまで似ているということになりますから、声までなんとなく似てくるのです。

声とテンポが似ていれば、当然喋り方も似ている、ということになりますね。

私が似ているというそのタレントさんは、ほぼぴったり「体癖」が同じです。

体癖にはいくつかの要素があり、その配分によっていろいろなカラーが出てくるのですが、おそらくその配分も似ているのでしょう。

ただ、私から見ると、その芸能人は魅力的に見えないんです。

おそらく誰もが知っているような有名な人で、けっこう人気もある人だと思うし、才能もある、と言われている人のはずです。

だから、ほかの多くの人たちからは、魅力的見えているはず。

だけど同じ体癖を持つ自分から見ると、そのメカニズムがわかってしまうような感じで、その人の言動から意外性みたいなものを感じられないんですね。

何か、読めてしまうというか。

逆にいうと、その人がそういう言動になる理由が「わかる」んですが。

「わかる」ということはつまり、共感できる、ということでもあります。

他の体癖の人には理解できないことが、同じ体癖の人にはわかる。

そういう意味では、同じ体癖の人といると、気が楽なところがあります。

安心して自分の「素」を出せたりもする。

だけど、刺激は足りないし、面白みがないんですね。

親友とか、恋人、夫婦には、あまり同じ体癖の人がいないのはそういう理由のような気がしています。

今後もし、あなたが「○○さんに似ていますよね」と言われたら、ぜひその人の体癖を観察してみてください。

同じような体癖なのかもしれませんよ。

心の癖・体の癖(体癖)については『心の癖・体の癖』PDFテキストでさらに詳しく説明しています

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