年末年始の時期、人の体は「頭部」に焦点が集まりやすくなります。
「気があがる」とでもいいましょうか、頭が働き過ぎの状態になっている人が多くなります。
「頭が働きすぎ」と言われると、多くの方が
「そんなに大して頭を使っていませんよ」
とおっしゃるのですが、ほとんどの人は使っている自覚などなく、それでも頭は忙しく回転しているのです。
忙しかったり、心配事があったり、人に気を使ったり、時間に追われていたり・・・
そんななんとなくの感覚がある時でも、実は頭がフル回転している状態なんです。
また、季節とともに人の体は変化していくものなんですが、冬の時期というのは、頭の骨が強く引き締まる傾向があります。
頭が引き締まるということは、頭に強い力が加わっているような状態です。
そのため、頭を支える首や胸椎の丈夫にもテンションがかかります。
そうして首のコリや肩コリ、寝違えなどを訴える人が多くなる傾向があります。
そのピークが年末年始です。
年末に引き締まりのピークを迎え、年始から少しゆるみのモードへと方向転換する、というのがだいたいの流れです。
そしてそのピークの頃に上記のような症状が現れがちなんですが、その頃に、どこかに頭をぶつける人がいるんですね。
これはとても不思議なことなんですが、頭を打つという衝撃をきっかけに、引き締まりすぎた頭をゆるませよう、方向転換のきっかけにしよう、という本能が働くのでしょうか…
これはあくまでも推察にすぎませんが、とにかくこの時期に頭を打つ人が毎年多いので、そのように感じているわけです。
ただ今シーズン、わずかばかり、その時期がズレているように感じます。
あまり多くの人をみていないので、これも推察でしかないのですが、年始に頭や首が痛いという人、頭を打ったという人を数名お見かけしましたので、もしかすると数日ずれているのかもしれません。
数日ずれたところで、どうというわけでもありませんが(笑)
さて、これがもうしばらくすると、ゆるみの動きが活性化します。
その第一歩が、1月の10日前後です。
この頃に毎年訪れる、比較的穏やかな天気の日に、顔の骨がゆるみ出すのです。
とはいえまだ寒い季節ですから、この日に一気にゆるむわけではなく、あくまでもゆるみの第一歩です。
後頭部の骨の結合部に動きがみられ、それが主に鼻から頬骨に影響します。
その日を境に、少し頬骨が上に上がったかのような(本当にわずかなのでなかなか見分けはつきませんが)変化がみられます。
そしてその時期、鼻がムズムズして花粉症のような症状が出たり、鼻や頬骨付近がかゆくなったり、急に吹き出物ができたりという人もいます。
そしてこれも不思議なんですが、この時期には、顔をどこかにぶつける人が増えます。
年末に頭を打つ人と同じように、ぶつけることでゆるみのきっかけを与えようとしているのでしょうか。
普段、顔をぶつけることなどなかなかないと思いますが、この時期に限って、ピンポイントで鼻をぶつけたりするんですね。
この時期の直前には、だいたい寒波がやってきます。
一旦厳しく冷え込んで、数日後に寒波がゆるみ、穏やかな天気の日がやってきます。
それとリンクして、心(頭)も体もゆるむ、そのタイミングで動き出すんですね。
今年はちょうど今の時期に厳しい寒波がやってきました。
寒波が一旦ゆるむのは週明けでしょうか。
来週中頃がそのタイミングかと予想しています。
このように体は自然の変化とともに動いているのだから面白いですね。
そしてそのタイミングに合わせて体を整えると、非常に効率がいいです。