「健康のためには免疫力UP!」なんていうことがよく言われていて、免疫力を上げる食べ物とか、体を温めるといいとか、いろんな情報が出回っています。
それぞれ根拠があってのことだと思いますが、ただ、仮にそうやって免疫力を上げることができるのだとしても、実際の自分の身の回りを無菌状態にしていたのでは、上げる意味も無いというか、結局その免疫力も出番がなく退化してしまいます。
もちろん、これは仮の話で、身の回りを無菌状態にすることなんて出来るはずもありません。
でも、あまりにも除菌だ殺菌だと躍起になっていると、免疫力そのものが弱っていきます。
本人としては、アレルギーがひどいからとか、菌に弱い体質だから除菌・殺菌に気をつけているんだというけれど、実際はどっちが先だかよくわからない。
だけど今までの経験では、よくよくその人を観察し続けると、どうやら菌に過敏なのは体ではなくて頭のほうだ、ということのほうが多いです。
頭で感じる、だけど実際に症状が出るのは体のほうです。
だから本人も、医者も、これは体の問題だ・・・というより菌の問題だ・悪い物が体に入ったせいだ、というように判断することになるわけです。
ただどちらにしても、本当に免疫力をつけたければ、その免疫力が働く機会のある場所に出なければなりません。
一番の方法はそれでしょう。
たとえば、英語力を付けるのに一番効果的なのが、外国人と実際にしゃべることだというのと同じことです。
「実際に話すのは、単語も文法も全部完璧に教科書で覚えられて、どんなテストでも満点を取れるようになってからにする」なんて言っている人は、いつまでも外国人と自然に話せるようにならないんでしょうね・・・。
さてこの「免疫力」っていうのは、まぁ実際の免疫力とは違う話ですが、心理的な面でも同じことが言えます。
たとえば、人と話すのが苦手な人というのなら、それを克服するためには、やはり人前に少しずつ出なければなりません。
人前で緊張してしまうのなら、人の視線を浴びる事に対する「免疫力」を付けないといけません。
人の多いところに行くと気分が重くなるとか、たとえば「邪気」みたいなものを感じて疲れるんだとか・・・ そういうのも、やはりそういう現場で免疫力を付けなければいけません。
環境が悪いから、世の中が悪いからといって閉じこもっていたのでは、いつまでもこの世の中で元気に生きていけないですからね。
クリーンなスポットだけを選んで、「そこに行くと元気が出る」っていうのも、あるかもしれません。
だけど、それと免疫力とは全く別の話です。
世の中には現実に、悪い菌もいっぱい飛び交っています。
悪い人もいるし、悪い情報、暗いニュースも多いです。
ただ、そんな中でも私達は今生きているということ、その力が、私達の体や心の中にはあるということ・・・。
「危機感が足りない」という批判もあるかもしれません。
ただ、この世は危機だらけの汚れた世界だとして、不安を前提に生きるか、それとも色々問題はあるけれど、その中でも生きている自分たちの生命力に光を当てるか・・・ 私は後者のほうを選びたいし、「自然治癒力」というのもは、そういうものだと考えています。
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