整体(個人指導)の時や教室などの時にアドバイスしたことに対して、
「はぁ〜、またその話?」
なんていうリアクションをされることが、けっこう頻繁にあります。
確かに、同じ話を何度も聞くのはつまらないかもしれません。
だけど、同じ相手から、同じアドバイスをされることの意味っていうのは、よく考えてみれば分かるはずです。
前に言われたことがクリアされていないから、また同じことを言われるわけです。
逆に、会う度に違うことを言われたとして、それを全部実行できるのだろうか?
・・・一つの課題をこなすだけで精一杯の、不器用な私は、ついそんな疑問を持ってしまうのです。
時には、初めて会う人に、似たようなリアクションをされることもありました。
気になった点をアドバイスすると、
「それ、よく言われます」とか、
「別の所でも言われましたけど」とか。
残念そうな、時にはちょっとイラッとした感じで返されるのです。
おそらく、
「別の所でアドバイスされたけれど改善されず、それでわざわざ訪ねてきたのに・・・」
「結局ここも一緒か」
「結局ここでも、分かってくれないんだ」
なんていう思いがわき起こるのでしょう。
だけど、どこへ言っても同じことを言われるのだとしたら、もしかしたら、一番「分かってない」のは、自分自身なのかもしれないのです。
みんなに指摘されることや、何度も指摘されることだからこそ、それが一番正しい指摘なのかもしれないんです。
だけど、そのことをからは目をそらし、全然実行しないで、逃げているだけかも知れないのです。
そして、自分にとって都合のいい、別の答えをくれる人を待っている。
自分にとって都合のいい答えなんて、今までの自分を肯定してくれる答えでしかありません。
そんなんで、何が変わるというのでしょう??
その答えの通りにしていたところで、今までの自分のままです。
みんなに指摘されることとか、繰り返し指摘されることっていうのは、案外「当たり前のこと」だったりします。
「そんなこと、分かってますよ」と言いたくなる。
だけど、その当たり前のことが、実は出来ていないから、真剣に取り組んでいないから、何度も、繰り返し指摘されるのではないでしょうか。
その当たり前のことの中に、聞き飽きた言葉の中に、実は大きなヒントがあるのではないでしょうか?
そのことに気づくまで、何度でも、いろんな人に、また同じことを言われるのでしょう。
そして、同じ失敗を繰り返すのでしょう。