夏の終わりから秋にかけての時期に比較的多いのですが、寝ている間に足がつる、ということがあります。
または梅雨の時期にも多くなる傾向があります。
それが起こる原因は様々ですが、その一部については過去の記事で書いていますので、そちらをご参照ください。
今回は、実際につってしまった時の対処法について書いていきましょう。
ただ、これはなかなか難しいことでもあり、実際できることは決して多くはありません。
なぜなら、足がつった状態の時に、下手に刺激を加えると、余計に症状がひどくなってしまうことが多いからです。
いわばつっている状態の時というのは極限状態。不用意に刺激を与えてはいけないのです。
軽くつったような状態ならまだしも、激痛で身動きが取れないような状態ならなおさらです。
一般的に、足がつった時には、足先をそらして脚の裏側を伸ばすとよい、というようなことが言われています。
サッカー選手などが試合の後半で足がつって倒れ込み、スタッフやチームメイトが、その選手の足を持ち上げている、というようなシーンを見たことがある人もいらっしゃるかと思います。
しかし、そのようなことができるのは、まだ比較的軽い症状の場合です。ひどい場合は、足を1mmでも動かしただけでさらに激痛が走ります。
そのような時は、決して無理に動かさないことです。
そのかわり、痛む部分以外の場所を動かせすようであれば、少しでも楽な姿勢をみつけるということがまず第一。
ふくらはぎがつっていて動かせないのであれば、せめて股関節や上半身の位置などを動かして、ちょっとでも楽に感じる姿勢を探してみます。
そして少しずつ動かせる範囲が広がってきたら、さらに広げていって楽な姿勢を探します。
ただしこれもなかなか難しいし、姿勢を変えたからといって劇的によくなるということではありません。ちょっとはマシ、程度です。
つっている場所に手が届くなら、とにかく愉気(手当て)です。
これが自分でできることでは一番の選択肢でしょう。
痛いところをもみほぐそうとして強く触ると、余計に硬くなって痛みが増してしまうことがあります。とにかく痛いところには余計な圧を加えないことです。
そのかわり、痛みが薄れて普通に動かせるようになったあとに、優しく刺激を加えるのはいいでしょう。
いずれにしても、つった状態というのはピークですので、短くて1分程度、長くても数分たてば急に引いていきます。
(その1分がとても長く感じるのですが)
近くに家族がいるような場合は、急いでタオルを濡らして温めてもらうといいです。
熱いお湯で濡らして絞るか、電子レンジで温めたものでもいいです。
そしてつったところを温めるのですが、ただし温度には充分注意してください。
熱すぎるものを急に当てると、その刺激で余計に緊張させてしまいます。
必ず周囲の人はタオルを手でしっかり触って暑すぎない、ふくらはぎや太腿などの部分に直接当てても決して熱くない程度の温度であることを確認してください。
これは症状が落ち着いてからも、しばらく続けるといいでしょう。
周りに人がいない場合、つっている最中にタオルを温めて、なんていうことはできませんが、落ち着いてからは自分でやってみると良いでしょう。
さらに余裕があれば、あとで足湯をしておきましょう。