毎年春になると、いろいろな業者から宣伝の電話、FAXが増えます。
今日も朝から5件ほど。
整体の最中にはほとんど電話に出ませんが、たまたま出た時には、一気に喋り出すあの流暢なセールストークを遮って、断りを入れなければなりません。
メールや郵便なら、時間のある時に選んでみることができる。
だけど電話の場合は、そうはいきません。
だから、そういう相手の都合も顧みず、宣伝の電話をかけてくるのは実に一方的だな、と思うんです。
気が小さい人とか、親切な人などは、つい相手の話を聞いてしまいます。
私も本来はそういうタイプで、なかなかタイミングがつかめず、相手にいつまでも喋らせてしまっていました。
だけど、そういう相手に対しては特に、なかなか喋り止まないんですよね。
だからこそ尚更、話し出したらすぐに遮って、こちらから「こういう電話はお断りしています」と、言うようにしています。
かといって感情的にはならないようにして、できるだけ丁寧な口調で、落ち着いて、でもハッキリというようにしています。
以前は一通り話を聞いてみたり、丁寧に下手に出て断ってみたりと、色々試してみましたが、今はできるだけ最初のうちに遮って、断るようにしています。
それは、「断ること」も、とても大事だと思うからです。
それで相手が気分を悪くしたり、その結果、悪口や陰口を言われたとしても、です。
相手の言い分としては、「自分の会社の商品を使えば、絶対得をしますよ」という、いい話を伝えたくて電話をしてきているつもりです。
例えば、電話料金が今よりも安くなるとか、今までよりも安く効果のある宣伝ができる、とか。
中には、「得をする話なのに、断るなんてもったいない、理屈に合わない」、なんていう態度で迫ってくる業者もあります。
だから、話を聞く前に断ろうとすると、「ちょっと待って下さい」と食い下がってきます。
向こうも必死なんでしょう、何とか説明を聞かせて、断る理由をなくさせようとしてきます。
だけど、断る理由は損得じゃないんですよね、こちらとしては。
とにかく私は、どんな話であろうと、一方的に、気遣いもなく迫ってくる相手とは決して付き合わないようにしています。
そういう相手は、次の機会も、そのまた次の機会も、ずっと一方的に迫ってくるからです。
一方的な相手は、とにかく態度も一方的。
電話でも、断りを入れた途端に、挨拶もなく電話を切られることもあります。
無言で切られたことも、舌打ちをして切られたこともあります。
そういう態度を取られることはこちらも悔しいですが、でも、そういう相手と付き合いを持たなくて、本当によかったな、とも思うんです。
そういう相手の話を、一秒でも長く聞かずに済んでよかった、とも。
とにかく自社と契約してくれなかった相手のことを悪く思うような業者とは、仮にその会社の商品がどんなに魅力的であっても、一切関わりたくないのです。
たとえ相手が無礼な人であっても、相手に非があることが明白だとしても、人に嫌われたり、悪く言われたり、批判されたりするのは気持ちのいいことではありません。
だけど、自分を出そうとすればするほど、自分らしくいようとすればする程、自分の役割を果たそうとすればするほど、そういう誹謗、批判に出くわす可能性も増えてくるのが現実です。
それが恐くて、みんな自分を押し殺して言いなりになってしまったり、いろんなことを諦めてしまったり・・・
そして、押し殺したり諦めていることを、自分自身でさえ見てみぬふりをしているものです。
まぁこの辺のことは、『願望実現法講座』の第二弾のほうで、詳しく話しています。
もの凄く大事なことなので、是非聞いて欲しい話なんですが、とにかく時には悪口や批判の的になることも覚悟の上で断って、心に力をつけていくことも大事だと思います。