肩甲骨という骨はなかなか特別な骨です。
近年では「肩甲骨はがし」などと言って、肩甲骨の可動性を高めることが大事だ、などということも言われていますね。
四つ足の動物とって、骨盤というのはもう一つの骨盤です。
当然、身体の中ではかなり重要な役割を担っている骨だということができます。
人間の場合は二本足ですので、また違った役割を持つようになりました。
それは、間接的に頭を支える、という役割です。
頭の骨とは直接つながっていませんが、図にあるような見えない三角形の形で、頭を支えているのです。
肩甲骨の左右のバランスが大きく狂うと、この三角形の形も崩れることになります。
当然、頭の骨にもその歪みが影響して、頭部の様々な問題に発展するわけです。
頭痛・偏頭痛はもちろん、耳や目、鼻、口といった、頭部にある様々な器官の問題に、肩甲骨は大きく関与しています。
さらには花粉症や顔面神経痛/麻痺などにも。
実際、整体の施術中でも、肩甲骨を刺激すると頭に響く、ということを感じる人は多いです。
ではなぜ肩甲骨にバランスの狂いが生じるかというと、それは本当に様々です。
重要な骨であるだけに、その関係性もとても幅広く、各内臓との関係、腕との関係、そして心理面の影響など、体や心の動きのかなりの部分が関わってくるので、どれか一つに絞ることは難しいです。
冬から春への身体の変化の段階として、これから先ははこの肩甲骨に動きが出てくる場合が多いです。
一つの例としては、季節の変化にともなう動きも現れる場所です。
特に春先(というよりは冬の後半)には、肩甲骨が大きな動きをする時期が訪れます。
そして肩甲骨は骨盤とのつながりも深い(もう一つの骨盤ですから)ですから、骨盤への影響も大きくなり、四つ足の動物の多くはやがて繁殖期を迎えます。
頭の骨との関係もそうなんですが、右の肩甲骨は右の腸骨に、左の肩甲骨は左の腸骨に、というような関係があります。
実際にはもっと様々な線が描けるような、複雑な力関係があるのですが、それらを説明していたのではきりがないので、大雑把に右どうし、左どうしが連動しているということで、ここでは留めておきたいと思います。
多くの場合、右の骨盤がおかしい場合は、右の肩甲骨もおかしくなっています。
つまり、頭部も肩甲骨とつながっているわけですから、頭部の問題がさらに骨盤にもつながってくる、というわけですね。
先ほどの季節の変化に伴う動きという面では、春が近づくと頭、肩甲骨、骨盤という三箇所の変化が順番に起こってきます。
整体では、主に頭部(目や鼻)に症状が出る花粉症のひどい人は、骨盤にも問題があるということが言われているのですがが、それもこうしたつながりを見てみれば明らかです。
それだけでなく、、骨盤の問題、特に婦人科系の問題に頭が大いに関係しているということもあります。
とにかく人の体の営みというものは、このように離れた部位同士が影響しあって成り立っているものです。