膝の痛みを中心に、足全体の痛みを訴えている人が来られました。
同時に、慢性的な肩こりもありました。
まずは、一回目の整体で足の痛みがすっかり消えてしまいました。
そのため、その後しばらくは来られませんでした。
膝の痛みのほとんどは、膝以外の部分に悪い所があります。
しかも、それがかなりひどくなってから、膝に出てくるものです。
なので、普通は「一度で良くなった」と言っても、すぐに痛みがぶり返してきます。
この方は「今後も継続して来るつもりです」いう話だったので、まず一回目は膝周辺をゆるめて痛みを抑え、次回から更にその原因を辿っていき、根本的な体質改善を・・・という計画でした。
ところが、一回目で膝の痛みが取れたせいで急に気が楽になり、ご本人はもうそれでいい、と思ってしまったのでしょう。
案の定、しばらく間を開けて、再び来られました。
その方は、片側の骨盤が強く引き締まりすぎていて、片足が内に巻き込むような姿勢になっていました。
その影響で腰にも捻れが起こっています。
そしてその捻れは肩にまで達していたため、肩こりも起こっていたのです。
実は、過去に足に大怪我を負っていたのでした。
それは外科的処置で治したのですが、その事がどうやら背景にあるようです。
本来ならこの部分を正していかなければなりません。
次からはじっくりと、そうした背景を踏まえながら整えていきました。
するとやがて、足の痛みが改善されていくと同時進行で、ひどい肩こりも軽くなっていきました。
ご本人にとって、肩こりの改善は意外だったようです。
しかし、足の症状と、肩や首の症状がつながっているということは、決して珍しいことではありません。
細かいことを言えば、必ずしもその足の怪我だけが100%の原因というわけではありませんでした。
様々な他の原因も混合されてのことだったのです。
ですが実際のところ、人の心身の不調の原因となるものは、一つの出来事だけ、とは限らないんです。