仕事が終わって帰ると毎日足がだるい、夜中も気になって眠れない・・・というほど症状がひどい方でした。
頭痛がする時もあるといいます。
ただ、その症状は夏に限って出るようです。
元々むくみやすい体質ではあるようですが、この方の職場では、一年中室温が一定になるように空調が整備されているそうです。
そのため、熱い季節にも汗をかく機会がありません。
汗と共に出ていくはずの老廃物や水分が出ていかないと、体がむくむだけでなく、皮膚も荒れて肌がかゆく、蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。
さらに、汚れたままの血液が体内に巡ることになりますから、頭痛も起きやすくなります。
特にこの方の場合は肝臓の働きと、右の腎臓の働き鈍りが目立ちました。
特に梅雨~夏にかけて多いパターンです。
そこで、それらに対しての整体による調整法に加え、普段、発汗を促すようなことをしてもらうように指導しました。
蕁麻疹が出た時は風呂に入ると楽になるということだったので、お風呂の入り方を工夫すれば、いい方向へ導けそうでした。
足湯も大変有効です。
更に自分で足の指を引っ張ったり、あとは特に、脚の裏筋を伸ばす(発汗誘導、汗の内攻の害を取る)体操が気持ちよいようです。
汗を出し切れない人、肝臓や腎臓が弱っている人は、スネやふくらはぎが縮み、よく足がつるのです。
この方も、同じような時期に足がつることが何度もあったそうです。
こうした調整とケアの結果、その年の夏のうちに、随分と楽になったようです。
翌年の梅雨にも症状は少し出ていたようですが、誰でも梅雨時期には多少体が重くなるものです。
しかしその翌年以降は、皮膚の症状は一切無く、足も梅雨前後にちょっとだるい、という程度になっているそうです。