暑い時期になると、足の裏がだるい、ジンジンする、という人が増えます。
人によっては、暑い時期に限らず年中だるいという人もいますし、お酒を飲んだあとに足がジンジンする、なんていう人も。
昔から、足の裏だけで病を癒すという療法が数多く研究されていたり、ツボが集中していると言われていたりしますが、確かに足の裏は、とても重要なポイントであるということができます。
身体の一番先端に位置する場所であり、血流の折り返し地点、しかも一番下。
簡単に言うと、血液の流れが悪い人は、足の裏にいろいろと問題が出ます。
血圧の高い人などもほぼ間違いなく、足の裏がだるくなったり、ちょっと押しただけで痛かったりします。
ただこれも、あまりに症状がひどい人などは、逆に鈍くなりすぎて、痛みを感じないなんていう人もいるのですが。
糖尿病の人なども、かなり足の裏が鈍くなっています。
足の裏と特に関わりの深い内臓は、腎臓です。
腎臓に負担がかかってくると、必ずといっていいほど足の裏にだるい、熱い、ジンジンする、という症状が出てきます。
お酒を飲むとジンジンする、なんていうのもそのせいですね。
夏は特に腎臓に負担がかかりやすい季節なので、足の裏に症状が出ます。
また、足の裏は体の熱を逃すポイントでもあります。
なので、夏に靴下を履いたままで過ごすのはとても苦しいものなんです。
特に小さいお子さんの場合は腎臓もまだ未発達で、熱の分散、循環がうまくいきません。
なのでできるだけ、お子さんの場合は足の裏を解放させてあげるといいのです。
子供の足はまだぷっくりしているでしょう?
これが、成長に伴ってくびれができてくる(土踏まずが形成される)のですが、それが内臓の成長の目安でもあります。
ただ、大人の場合でも、足がだるくなりやすい人、腎臓の悪い人の場合は、足の裏が膨らんだようになっていて、土踏まずがなくなっていく傾向があります。
もともと腎臓に疲れが出やすい体質(体壁….捻れ型)の人は、大人になってもそのような足の形をしています。
足の裏がだるい時の対策としては、足湯が一番効果がわかりやすいでしょう。
さっと5、6分でじゅうぶん。暑い時期でも、足湯をするとサッパリします。
循環がよくなるので、足全体、そして体全体も軽くなります。
脚の裏全体をよく伸ばしておくこともお勧め。
膝裏、ふくらはぎ、太ももの裏側を伸ばすのです。
座って前屈をするのもいいです。写真のように、片足ずつでの前屈は特におすすめです。
立ったまま椅子の背もたれや机などに足をかけて伸ばすのもいいでしょう。
これは特に、長時間車や電車に乗っていた時などにおすすめです。
ずっと足を曲げたまま座っていると、脚の血行が悪くなります。
これのひどいのがエコノミークラス症候群と呼ばれるものですが、こまめに席を立つこと、可能な場所であればしっかり脚全体を伸ばしておく必要があります。
脚の裏を揉む、というのも適度ならいいんですが、あまりに強く、痛いくらいの刺激を繰り返していると、こんどは逆に皮膚が硬くなってきますので、逆効果になりかねません。
整体のプロならば、急所となるようば場所を捉えて刺激できるんですが、一般の方には難しいかと思います。
それよりは、ふくらはぎを軽くもみほぐしておくほうが効果的かもしれません。