「願望実現法」に関して、時々頂く質問に「他人の願望をサポートすることはできるのか?」というものがあります。
当塾の願望実現法の根幹にあるものとして、「自分の道は、自分だけのもの」という考え方があります。
他人と比べることに意味がなく、前例や他者の反対も関係がない。
「その人の道はたった一つしかない」ということになります。
ということは、冷たい言い方ですが、他の人に対して、道を指してあげることなど誰にも出来ない、ということですよね。
他者に対してできることは、本人が必死に道を見つける姿を、見守ってあげること、
そして、邪魔しないこと、横やりを入れないこと、でしかない、ということになりますよね。
相手には相手の道しかないし、自分の道しかない。
自分の思う幸せの形が、相手にとっても幸せであるとは限らないし、むしろ全く正反対のことだってあるんですから。
だから、相手の幸せを願うっていうことは、もしかすると、自分にとってはとても辛いことだったり、自分が全く相手の幸せに関わることが出来ない場合だってあるわけです。
もちろんそれは、寂しくて辛いことかも知れないけれど、自分が本当に叶えたい夢のためなら、苦労することも苦労とは思わない、苦労から逃げないように、自分が本当に相手の幸せを願うなら、そのために自分が寂しかったり、辛かったりすることから逃げない・・・
そうした信念の元に相手を思う時に、不思議とその純粋な祈りが届くんです。
「気で繋がる心理テクニック」で詳しく話していることですが、その思いに自分の安心感のためとか、自分の欲求のためとか、そういうものが混入してくると、相手はその「思い」や「祈り」に抵抗をするようになります。
とは言っても、人間誰しも、そんなにクールに割り切れるものではありませんよね。
でも、勘違いしないで頂きたいのは、相手の幸せに関われない寂しさや辛さを、「感じてはいけない」ということではないんです。
寂しさや辛さを感じるのは当たり前のことだし、寂しさや辛さっていうのは、決して悪いものではないんですから。
ともかく、もし「誰か他の人の幸せが、自分の願いなんだ」という人がいらっしゃったら、「□□になれば幸せ」というように形を決めないで、
『ただその人が伸び伸び、活き活きした姿で日々を送っている』・・・
抽象的ではありますが、そんな未来を願ってあげることがいいんじゃないかと思います。