ギラギラしている人〜周りの人とのギャップ

体と心の話

やりたいことをやって生きる、自分の天職をみつける、自分の本当の夢に向かって生きる・・・

そういう話をよく聞く昨今。それができたら素晴らしいと思いますし、私自身もそうありたいと思っています。

 

しかし一方で、こういう生き方に共感している人の中でみられるのが、「周りの人と自分とのギャップに我慢ができない」ということ。

自分は毎日一生懸命、熱く生きているのだけど、周りの人が冷めていることが許せない・・・と。

 

いっぽう逆の立場からは、「夢に向かってギラギラしているのは勝手だけど、周りの人を巻き込んだり、そうでない人を批判するのはやめてほしい」という声もよく聞かれます。

確かに、自己啓発セミナーとか、自分探しセミナーとか、そういうものの影響を強く受けた人が、やがて家族や友人との関係に溝をつくり始める・・・なんていうのもよくある話です。

 

もちろん、夢を叶えるために、周りの人の協力が必要なことは多々あります。

しかし、だからと言って、周りの人が自分と同じ温度でなければいけない、というわけではないでしょう。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、必要な協力を、必要な範囲でやってくれれば済むはずです。

 

「周りの人も同じように熱くないと許せない」という人には、主に二つの特徴があると思います。

一つは、孤独に耐えられないということ。

自分だけが夢に向かって進んでいく中で、伴走者がいないと不安なのです。

それは、「本当に私は正しい方向に走っているのだろうか?」という不安です。

これは言い換えると、その目標、その夢に対する信念が弱いのです。

 

さらに言い換えると、それは本当の夢ではないのかもしれません。迷いがあるのです。

本当に自分の内側からわき起こる夢というものには、迷いはありません。

それを叶える方法、実現する過程での様々な手段については、色々迷ったり失敗したりして進んでいくものですが、夢そのものに対する迷いとはまた別です。

 

もう一つは・・・結局同じような話なんですが、それが本当にやりたいことではなくて、「やらなければならない」ことである、ということです。

分かりやすい例で、「お金持ちになりたい」という夢を持っている人がいたとしましょう。

しかし実はそれが、「お金持ちじゃなければ人として認められない」という思い込みで生じている場合もあります。

それは例えば、その人が親がそういう考えを持っていたことの影響かもしれません。

「人間の価値というのは、稼いだお金の量で決まる」という価値観を持った親に育てられればそうなるでしょう。

そして、もし自分の稼ぎが少しでも減るような事があれば、自分の価値が下がるかのような恐怖感を感じてしまうことになります。

 

自分だけではなく、他人に対しても同じような価値判断をします。

お金をたくさん稼がない人は、どうしても価値が無いように見えてしまいます。

そしてその価値のない人と一緒にいることに恐怖感を感じてしまうのです。

自分まで一緒にされてしまうようで、許せないのです。

だからそういう人を見るとイライラする。

自分と同じようにお金を稼ぐことに必死にならない人を見ると黙っていられないのです。

 

だからそういう人は、いつも焦っています。

ギラギラしているのは、実は焦りや恐怖感によるギラギラなんです。

夢に向かっている時の、ワクワクするような、暖かいものとは全く異質のものです。

 

ワクワクしている人は、周りの人からも楽しそうに見えるし、周りの人も暖かくします。

もちろん、そういう人でも、夢に向かって進んでいくに当たって、周囲の人間関係が変わっていくことはよくあります。

それは願望実現法講座の中でも話した通りで、やはり自分が変わっていくということは、環境が変わっていくことでもあります。

自分の元を離れていく人もいるでしょう。

しかしそういう人には、離れていく人の何倍もの新しい出会いがあるものです。

 

いっぽう、ギラギラしている人にも出会いはあるのですが、離れていく人のほうが多かったり、出会った相手が結局すぐに離れていくようなこともあります。

ギラギラしている人は目立ちますから、やはり人が寄ってはくるのです。

しかしほどなくして、その人といると疲れるようになって、やがて離れていったり、人間関係がこじれてきたり・・・・

もしそのような傾向があったら、それは自分の持っている夢や目標について、本質的な見直しが必要なの時かもしれません。

 

 

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