「不安」「心配」と体の反応

体と心全般

「不安になる事や心配事など何もない」などという人は恐らく世の中に一人もいないのではないでしょうか。

いつも明るく見える人でも、必ず不安の種や心配事を持っているはずです。
億万長者も、華々しい生活を送る”セレブ“達もそのはずです。

むしろ多くを持つ人、成功を収めた人ほど失うものは大きいのですから、考えようによっては不安は成功とともに増大するものかもしれません。

 

しかし世の中には、いつも希望を持って元気に過ごしている人と、不安な顔でビクビクしながら生きている人がいます。

不安が元で病気になってしまう人も少なくありません。

 

心配事があって食事も喉を通らないというのはよくある話です。

恥ずかしくなって顔を赤くしたり、怯えて心臓の動きが早くなったり、汗の量が増えたり・・・

このように心の動きがはっきりと体の変化として表れる以上、心の状態が肉体の健康に影響することは疑いようがありません。

 

ところが、心の問題が病気の原因になったり、回復を妨げたりしている例は非常に多いのに、治療法や予防法となると、ほとんど身体的な問題だけとして片付けられてしまいます。

○○病にはこの薬、背骨の歪みが△△の原因・・・というように。

もちろんそれらも同時に重要なことですから、私も整体や体操の指導をしている訳ですが、実際になかなか体調が改善しない人を見ていると、どうしても心の使い方にも言及していかなければならなくなります。

 

いつも不安にかられている人の特徴を一つあげると、それは不安要素にばかり目が行きすぎている、という点です。

そして、まだ起こっていない先の事を心配し過ぎているということ。まだ起こっていないのだから、心配するような結果になるかどうかも分からないのに、です。

 

逆にいい結果が出るかもしれないのです。

いい結果を得るためにあれこれ策を講じているにもかかわらず、心の中ではうまくいかない事への不安ばかりを思い浮かべてしまうのです。
そして、わざわざ書籍やインターネットで失敗例ばかりを読んでしまい、成功例には「そんなにうまくいく筈がない」と反発してしまうようになります。

「私の場合はもっと深刻なんだ」と、自分で自分を更に追い込んでしまう人もいます。こうなると悪循環です。

 

誰しも不安には敏感です。そして今、世の中は不安を出発点にした情報の発信が盛んであるように思います。

病気の不安を煽って商品を売る健康ビジネスも盛んです。公的機関でも、最悪の事態を想定した上で情報を発信しています。

しかし、それらをどう受け取るかは自分の責任であり、自分の自由なのです。
未来を悪いように設定するか、希望を持つか。

そして、今をどう捉えるか。

体調が悪くて満足に働けないことを不幸に思うか、少しでも働けることを幸せに思うか、これだけでも随分と違ってきます。

 

どちらにせよ、今は出来ることしか出来ないのです。

出来ることを精一杯やるか、出来ることさえ否定的に捉えてしまうか・・・

 

体は心の反応を受けて変化します。

恥ずかしい思いをしたから顔が赤くなるのであって、顔が赤くなったから恥ずかしくなるのではありません。

心が不安の方にばかり目を向ければ、体もそのようになってしまうものです。

出来ることさえ否定的に見てしまえば、やがて出来なくなってしまいます。

 

こうした心の使い方は、長年の癖によるところが大きいようです。

従って、急には変わりませんが、少しずつ入れ換えていくことは出来ます。

差し水をして、コップの中の濁った水を少しずつ入れ換えていくように、少しずつその比率を変えていくことはできるのです。

コップの水を全部捨ててしまうような入れ換えには痛みが伴います。

だから滅多にないのですが、人生の転機に起こる大きなトラブルや病気がそれに当たります。

 

※心の癖を変えていくメソッドとして、当塾では『願望実現法』という潜在意識改善法を推奨しています。
詳しくはCDをお聞きください。

 

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