先日「エネルギー」の話を書きましたが、その余剰エネルギーの発散のしかたにも個性があります。
「体癖」(心の癖・体の癖)の特徴というのも、このエネルギーの表れかたの違い、といってもいいものなんです。
それぞれのタイプ別の行動の癖といいましょうか、性格といいましょうか、そういったものは、つまりはエネルギーの使い道の違い、なんです。
例えば「頭脳型」とも言われる上下型の人だったら、エネルギーを頭で使うんです。
エネルギーが余れば余るほど、考えごとが多くなります。
ちなみに私自信は上下型の「陽」(一種)の要素を強く持っています。
私の文章が長いのも、エネルギーの余剰現象のせいなのでしょう(笑)
余れば余るほど考えることが多くなり、それを表現したくなるんですね。
ちなみに、余りすぎると考え過ぎて、あれもこれも気になり過ぎてしまいます。
一方、同じ上下型でも「陰」のタイプ(二種)ですと、その思考が心配事や不安にばかり向いてしまいます。
特に先々の、まだ起こってもいないことに対する不安です。
「左右型」の陰タイプとも共通するのですが、極端になると、心配で食べ物も喉を通らないし、長く続くと体も痩せてきて、顔色も悪くなります。
だから見た目にはエネルギー不足っぽい印象になるんですが、それは逆なんですね。
ある意味、エネルギーの発散のための心配なんです。
だから養生するよりも、いかにエネルギーを使うかを考えたほうがいいんです。
ちなみに左右型の陽タイプの人は、おしゃべりで発散したり、ショッピング、映画やコンサート鑑賞といったレジャーで発散します。
(陰タイプの人も本当はそうやって発散するといいんですが、つい心配の方向に向いてしまいます。)
ただ、陽タイプの人は、余りすぎると遊びや買い物での金遣いが荒くなったりする傾向があります。
服装や化粧が派手になったりとかも。
捻れ型の人は、ケンカをしたり、運転が荒くなったり、大声を出して騒いだりと、とにかく言動が激しくなります。
開閉型はそれが愛情や嫉妬に…開のタイプはやたら人の世話をしたがるようになるし、閉のタイプは執着あるいは嫉妬心が強くなる。
前後型の人は、休む間もなく次から次へと違うこと、新しいことを始めたがって落ち着かない・・・
とにかくエネルギーが余ると、それぞれのタイプの特徴が、色濃く出過ぎてしまうわけです。
長所さえも、濃すぎると短所になりますからね。
それらが日常生活や健康に支障を来すようであれば、それはエネルギーの余り過ぎですから、発散を意識したほうがいいでしょう。
心の癖・体の癖(体癖)については『心の癖・体の癖』PDFテキストでさらに詳しく説明しています。