病気を治すとか、悩みごとを解決するということは、言い換えると「自分を変える」ということでもあります。
大げさに感じられるかもしれませんが、病んでいる現在の自分、悩んでいる現在の自分・・・この「自分」そのものを変化させなければならないのです。
病気だけが、あるいは悩みだけがいつの間にか消えて無くなってくれるということは、まずありません。
自分の中の何かが変わった結果、病気や悩みが解消していくのです。
自分を変えるために大切なことは二つあります。
一つは今までにやってきたことをやめる、ということです。
もちろん、全てをやめる、という意味ではありません。
今まで行ってきた悪い習慣をみつけ、それをやめることです。
分かりやすい例では、食べ過ぎや飲み過ぎといった食生活を改める、というようなものです。
考え方の癖を改める、ということが必要な場合もあるでしょう。
たとえば、ルールにこだわることをやめるとか、先々の心配ばかりすることをやめる、とか。
いずれにしても、今まで当たり前のように行ってきた習慣や、今まで特に意識することもなかった心の癖など、それらの繰り返しの日常の中で、悩みや病気が起こってきたわけです。
だから、その日常の習慣を変える必要があるのは、当然のことと言えるでしょう。
二つ目は、今までにやってこなかったことを始める、取り入れる、ということです。
今まで苦手としていたこと、今まで理解出来なかったこと、今までは面倒臭くて避けてきたこと・・・そういうことは、たくさんあるはずです。
だけど、新しい自分になるためには、今までの自分の感性にはないものを取り入れることが、絶対に必要なのです。
「自分には合わない」「向いていない」「この人の考え方は嫌いだ」などと言って避けてきたことの中にこそ、今までの自分にはない、新しい可能性が潜んでいるかもしれないのです。
逆に考えると、「自分に合う」とか、「自分に向いている」「この人の考え方に共感できる」と感じるようなことというのは、今までの自分の価値観という枠の中で感じているにすぎないのです。
だからそれを繰り返していても、自分の枠はあまり広がってはいきません。
逆に、枠の外にあるものを取り入れてこそ新しい世界が広がるはずです。
人は誰でも、自分の枠を壊したくないという欲求を持っています。
それもある程度は必要なのですが、それが強すぎると、一向に自分の枠が広がりません。
むしろ枠ばかりが分厚い壁のようになってきて、枠の中の古い自分を捨てることもできなくなり、頑固になってしまいがちです。
心も、そして体も、その瑞々しさを保つためには、勇気を出して自分の枠に穴を開け、時々その中身を入れ換えていかなければならないのです。
習慣を手放したり、苦手なものを取り入れたりするのは、とても恐いことでもあります。
必ず自分の心の中に抵抗が起こります。
だけど、その抵抗こそが、自分を変えるための栄養源みたいなものなのです。
それを巧みな言い訳で避けていては、決して変化は訪れません。
目標を達成する、願望を実現するために必要なことも、全く同じことです。
未だ実現していない目標や願望を叶えるためには、今までとは違う自分にならなければないからです。
※こういった、願望の実現に関する潜在意識の法則性、自分を変えるステップ等は、「願望実現法講座」としてCDに収録してあります。
実践したい方はこちらをご覧ください。