便秘に悩んでいる方は多いかと思うのですが、便秘と言えば乳酸菌とか、食物繊維とか、水分補給とか、お腹のマッサージとか、毎朝必ずトイレに行ってみるとか・・・色々な対策が言われています。
だけど、悩んでいる人のほとんどは、一通りそういうことは経験済みだと思うんですね。
中にはそれで解決したという人もいるかも知れないけど、当塾に来られる人で、ずっと便秘が続いていたという人は、これらのどれをやってみても良くなっていない、という人ばかりです。
私も過去に激しい便秘で苦しんだことがあります。
少しグロい話にもなりそうなので、詳しいことは書かないことにしますが(汗)、救急車を呼ぶべきかと悩むほどに、下腹が張って苦しくなった時もあります。
私の場合は結局大事に至らず済みましたが、はっきり言ってそこまでの状態になったならば、とにかく病院に行くなりして、一時的には出したほうが安全でしょう。
市販されている下剤や浣腸などは、本格的に腹が詰まって苦しいときには使用しないほうがいい場合もあるようですので、とにかく緊急の場合は直接病院へ行くべきかと思います。
そしてその後、じっくりと体質の改善に取り組んでいかなければなりません。
便秘は、腸の蠕動運動が鈍くなっているとか、腸内細菌のバランスがおかしくなっているとか、その原因は色々と言われていますが、ではなぜ蠕動運動が鈍くなるのか、なぜ腸内最近のバランスがおかしくなってしまうのか、ということのほうが問題なわけです。
発酵食品やサプリメントなどで乳酸菌を補ったとしても、腸内の環境が悪ければまたバランスが崩れてしまいます。
よく運動不足が便秘の原因だとも言われますが、毎日よく体を動かしている人にも便秘の人はいます。
よほど毎日ゴロゴロして、「喰っちゃ寝」の生活でもしていれば腸も鈍るかもしれませんが、普通に働いて、家事をして・・・というような生活をしていれば、便秘の原因ともならないでしょう。
ただ、食べ過ぎることはよくありません。
食べ物の質がどうこうではなく、体が求める以上の量を食べていれば、腸も疲れてしまいますから、腸内環境は悪くなってしまうでしょう。
だからよく体を動かしている人でも、食べ過ぎていれば便秘になる人がいるのです。
アスリートにも多いと聞きます。
あるいは、体に合わないものばかり食べていても、便秘になる可能性があります。
「体にいい」とか「便秘にいい」と言われているようなものでも、体が求めていなければ、それは負担になってしまうのです。
「朝食をしっかり食べないと便秘になる」なんていうことを言う人もいますが、朝から食欲のない人が、無理に食べ物を詰め込んだら、腸だって疲れてしまいます。
だからそういう人は、お腹が空いて、食べたくて仕方なくなるのを待ってから食べればいいのです。
むしろ腸を空っぽにする時間、腸を休ませる時間をしっかり作ったほうが、出やすくなります。
中には「しっかり食べて押し出すようにしないと便は出ない」なんて思い込んでいる人もいるようですが、それはむしろ腸に負担をかけて、腸内環境を悪くするばかりです。
食べ過ぎている傾向のある人ならば、むしろ一食抜いてみる、間食もしないでいるほうが、腸は元気になります。
しかし食べ過ぎ以上に便秘の原因となっているのが、ストレスなのではないかと思われます。
一口にストレスといっても様々ですが、簡単に言えば、「腹の中に溜め込んでしまった感情」です。
自分を押し殺して表に出さないよう、腹に力を入れてこらえているのです。
便秘の人は必ずお腹が固くなっていますが、それは腸に便が溜まっているから固いわけではありません。
普段から腹に力を入れて緊張させ、固くなっているのです。
そして左側の下腹が固くなると激しい便秘になる傾向が強いのですが、その前に、感情の急所と言われるような場所である左の上腹部が固くなっていることが多いです。
又は、右の下腹が固くなっている人もいますが、いずれの場合も、手で押さえてみると左下腹に響くような痛みがあるのが特徴です。
そしてそれらは、感情の抑圧などが続いていると起こってくる硬直です。
本人が意識の上で全く自覚していなくても、体は潜在意識に直結していますから、はっきり表れてきます。
そしてこのお腹をゆるめていくことによって、意識していなかったストレスや心の奥に抱えていた我慢が表面化してくることもあるのです。
(整体では、頭などの操法でもそれを補っていきます。)
そして面白い事に、それらが表面化してくると同時に、だんだん便通もよくなってくるのです。
心身共に溜め込む癖が根強い人は少々時間がかかりますが、ともかく便秘というのは、腸が物理的に壊れただけの現象ではなくて、腹の底から発せられたメッセージとも言えるような、心理的な面も含めた体の声なんです。
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