今では健康法としても、そしてリラクゼーション法としても広く知れ渡った「足湯」。
温泉場やちょっとした休憩所、道の駅のようなところにも足湯コーナーがあったりしますね。
この足湯を、より身体に変化を与える効果的な方法として活用するには、いくつかの「極意」があります。
うまく活用すれば、的確に身体を活性化できます。
お湯の温度
足湯の際のお湯の温度は、やや高めにします。
普通のお風呂の温度よりやや高め、が目安です。体温や体の冷え具合などによって違いはありますが、少し熱いけど気持ちいい、という程度が目安です。
そして、できるかぎり一定の温度を保つようにします。ぬるくならないように、熱いお湯をこまめにつぎ足します。
- だんだんお湯がぬるくなっていってしまうと、それが冷えの誘導になる場合があります。
足をつけておく時間は?
足湯で的確に体に変化をもたらすには、上記のようにやや熱めのお湯で、短時間の刺激を体に与えることが理想的です。
時間にして、5、6分程度が目安です。
ぬるいお湯で長時間、という方法が勧められているのを時々みかけますが、リラクゼーションとしてはそれもいいでしょう。
しかし、身体の内側の働きの活性化を促すためには、刺激によるきっかけを与えることが重要で、長い間だらだらと温めつづけていると、その効果は薄れてしまいがちです。
足を浸す位置
お湯に足のどのあたりまで浸すのかもポイントになります。
細かく言うと、いろいろと体調によって分けられるのですが、基本は足首ぐらい(くるぶしの上ぐらい)までの位置までを目安にしてください。
特に足がよく冷える人は、お湯につける部位を多くしたほうがいいように思いがちですが、大事なのは急所を的確に温めることです。
冷え性の人は特に足指や足の甲、足首がポイントになりますので、そこを集中的に温める意味で、足首までを温めるようにすることをおすすめします。
足の色に注目
熱めのお湯につけて数分すると、足が赤くなってきます。
そしてよく見ると、その色に左右差が出る場合が希にあります。
どちらかの足の色が薄い、という場合は、そちら側だけを追加で1分ほど温めるようにしましょう。
その間、反対側の足はよく拭いておきます。
左右差がある場合は、色の薄い側の温まりがよくない、血行がよくないということが考えられます。その左右差が体調不良の元であったりもします。
ただ、あまり多い例ではありません。左右差が特に見られない場合は、両方同じ時間だけ温めればじゅうぶんです。
終わったらしっかりと拭き取る
5〜6分温め終わったら、足のをしっかりと乾いた大きめのタオルで拭いてください。
指の間などに水滴が残ったままだと、その後に冷えてしまう可能性があります。
また、寒い時期の場合は、しっかりと拭き取ったあとに靴下を履くようにします。
すると、しばらくの間足がポカポカしているはずです。この余韻が、体によい影響をもたらします。
足湯に使う容器について
足がしっかり入るものなら、容器の形や材質は特に問いませんが、理想を言えば、お湯は多めのほうがいいです。
お湯が多いと、その分圧力が高まり、足に熱がしみやすくなります。またお湯も冷めにくいです。
なので本当は大きな浴槽に足の高さの分のお湯をためるのが理想的ですが、時間的、経済的コストもかかりますので、そこまでこだわらなくてもいいかもしれません。
その他のポイント
その他、細かなポイントを付け加えておきます。
- 普段の入浴の時間とは別の時間におこなう。
- お湯にハーブや塩などを入れるのは、特に体に悪いものでなければOK。
- 足湯しながら本を読んだりスマホを見たりしない(頭を働かせない)。
- 足湯のあとはできるだけリラックス。すぐに動き回ったり頭を使ったりしない。
- 就寝中に足が冷える人は寝る直前に、朝体が動きづらい人は起きてすぐに足湯をすることがおすすめ
- 調子の悪い時などは朝晩。日中でも問題ないが、一日に4回も5回もおこなうのは効果が薄れます。
うまく活用すれば、自宅療法、セルフケアとして役立つ足湯。
せっかくなので、上記を参考に実践してみてください。