また、産前産後の時期に受けたという、とんでもない指導の話を聞いてしまいました。
もともと細身の妊婦さんが、「太ると難産になるから」などという理由で、病院から食事制限をするように指導されていた、というのです。
相当つらかったと思うのですが、病院で言われたことだし、頑張って食べないようにしていたのでしょう。
その結果、なんと妊娠前と同じ体重の状態でお産を迎えたという、とんでもない話です。
それでもお腹の中で赤ちゃんは育ち、ちゃんと生まれてくるのだから不思議です。
その生命力の強さには驚かされますが、感心している場合ではありません。
医師の誤った指導のせいで、赤ちゃんも、お母さんも、生まれてくる喜びを感じるはずの時期に、命がけの苦しさを味わうことになってしまったのですから・・・。
おかげで赤ちゃんは軽めの体重で生まれてきたそうですが、お腹の中にいた時期の栄養不足を補うかのように、もの凄い勢いでお乳を飲んでいるそうです。
そして一気に体重を増やしていったそうです。
ただ、お母さんは今では一生懸命食べているそうですが、体重が全然増えないそうです。
妊娠中と同じように、お母さんが摂った栄養は、大量の母乳の分泌のために使われていたのでしょう。
(とにかくあとは離乳食を充実させて栄養を見たし、順調に母乳を減らしていけば、徐々にお母さんも体力を回復できるはずです。)
つまり今でもお母さんは子どもの体力を取り戻すために、我が身を犠牲にして日々を過ごしているわけです。
本来なら、もっと楽に過ごせていたはずなのに。
こういうことは、どこの病院でも行われているわけではないのだと思います。
病院によって随分とその指導方針は違うようですが、その詳細は結局行ってみないとわかりません。
事前に調べて行ったとしても、実際に肌で感じてみないと判らないことのほうが多いと思うんです。
生命の息吹に満ちあふれた妊婦さんの感性は、マニュアルや論文で固められた石頭の医師よりも何十倍も、何百倍も敏感です。
命の声を本当に聞けるのは、医師よりもお母さん自身のはずです。
途中から受け入れてくれる病院も多くはないかもしれませんが、本当は「おかしいな」と思ったら、病院を変えることが必要なんじゃないかと思います。
このことは、妊娠・出産に限らないと思います。
病気の治療においても、体感覚的におかしいと思ったら病院を変えたほうがいい。
民間療法や整体ももちろんそうだと思います。
体に合わないと思ったら別の所にいったほうがいいです。
中にはしつこく続けて来るように言う所もあるようですが、キャンセルしてでも離れた方がいい場合もあると思います。
当塾でも、「どうしても合わない」と感じる方はそうしてください。