前回のpart1では「習慣」の話をしましたが、とにかく習慣を変えていくこと、どんな些細な事でも、出来ることから始めていくことが願望を実現させる近道です。
物事が思い通りに進まなかったり、何かのトラブルに巻き込まれたりすると、ついその理由を外側に求めてしまうことがあります。
「世の中のシステムがいけないんだ」とか、「周りには理解のない人ばっかりだ」とか。
しかし、物事をスムーズに進める秘訣は、やはり自分自身の習慣を変えていくことにあるのではないでしょうか。
逆に考えると、「どんなに頑張っても周りのせいでうまくいかないんだ」と思うことは、「どんなに頑張っても自分にはどうすることもできないんだ」と自分自身に言い聞かせているのと同じことです。
潜在意識の中では、「うまくいかない」「どうすることもできない」という思いを実現させようという動きが起こってしまいます。
このことは、うまくいかないことが続く時ほど当てはまることです。
同じようなトラブルが繰り返し起こることはよくあるものです。
何度転職してもいい上司に恵まれないとか、何度事業を起こしても利益が上がらない、とか。
世の中の上司が全部悪い人のはずはないし、世の中には儲かる事業が存在しないわけではありません。
不景気と言われている近頃でも、しっかりと事業を成功させている人が大勢います。
ではなぜ、自分はうまくいかないのでしょうか・・・?
そこに気づくためには、何かきっかけが必要なはずです。
自分が今までと違う「うまくいく自分」「幸せな自分」に変わるためには、やはり何かきっかけがないと無理でしょう。
ただぼんやりと「明日から私は変わります」と宣言したところで、明後日までその思いが続くかどうかも怪しいものです。
「うまくいかない自分」として今まで生きてきたという習慣があるのですから。
それを断ち切るきっかけとなるのが、「トラブル」です。
だから、トラブルは偶然やってくるものではありません。
運とか不運とかの問題でもありません。
自分の潜在意識が、そのきっかけに気づくためにトラブルの中へ自分を連れて行ってくれているのです。
こうして見ると、自分の普段の意識と潜在意識はまるで別人格のように思えるかもしれませんが、決してそうではありません。
強く「幸せになりたい」と意識で思えば、潜在意識はその実現のために全力を尽くします。
ただ、その実現に至る道筋は、意識で考える以上に複雑なものかもしれません。
実現のために足りないもの、身につけるべき力…など、潜在意識は全て知っているのでしょう。
その上で最も的確な方法を起こしてくれているのです。
だから今、自分の身に起こっているトラブルすら、自分自身の(潜在意識の)選択だと言えるのです。
後ろ向きの悩みなどありません。前に進んでいる証なのです。
だからこそ途中で目標を見失ってはいけないのです。
潜在意識はベストの形で願望を叶えようとしてくれる、心強い強い味方です。
このことを理解して頂けると、やたらと他人を責めたり、世の中を悲嘆したり、必要以上に被害者意識に囚われたりすることも、自暴自棄に走ってしまう人も減っていくことでしょう。
「子供達の夢を大切に」と口にする我々大人こそ、この潜在意識の大切さ、自分への信頼を失ってはいけないと思うのです。