冬になると空気が乾燥し、目や鼻などの粘膜が乾きがちになります。
そして目の疲れを感じやすくなったり、ドライアイに悩まされる人も増えてきます。
しかしこうした目の疲れや違和感は、単に乾燥だけで起こるものではありません。
さらには目の様々な病気やモノモライなども、実は頭の疲れ(神経の疲れ)によって起こっていることがとても多いのです。
たとえばモノモライについて書いてみましょう。
モノモライは通常上瞼に出来ますが、ほとんどの場合、そのすぐ上の骨の際、つまり頭蓋骨の目の穴の縁に、押さえるツーンと痛む場所があります。
さらにその位置から額のほうに向かって、その痛む場所は線状に続いています。
そして頭頂部付近の骨の繋ぎ目(冠状縫合)のところまで繋がっています。
しかしその痛む箇所は、さらにそのまま後頭部に向かって続いていきます。
ちょうど目の裏当たりに骨のくぼみのようなポイントがあるのですが、そこにも独特の痛みや違和感が感じられるようになっています。
そしてそれは首と後頭骨の境目、つまり頭蓋骨の縁の部分にまで続きます。
コリコリした塊ができている場合も多いです。
実際にはそこから首~肩~背中にまでコリが続いている場合が多いのですが、とにかくこのようになっているということは、頭蓋骨に不自然な力が加わって、歪みが起こってしまっている状態だということです。
その歪みのテンションは、骨の縁・・・つまり後頭骨の縁や目の穴の縁に強くかかることになります。
その結果、目の部分にモノモライのような腫れ物ができていしまいます。
そしてモノモライが出来ている人は必ず、同じ側の後頭部に痛みやコリが発生しているのです。
その「不自然な力」のほとんどは、頭の疲れ、神経の使い過ぎです。
神経の疲れというものは物理的な刺激ではありませんから、なぜ頭の骨に歪みを発生させるのか不思議に思う方も多いかと思います。
しかし、やはり頭を使いすぎると頭の骨にも変化が出てくるのです。
実際、神経を使い過ぎたような時には頭が重く感じるものでしょう。
そんな時に頭を揉んでみたりすると気持いいはずです。
そしてその頭の重みに耐えきれず、首や肩が痛くなってきます。
背中が凝ってくるような感じもあるはずです。
ちなみにこうした背中のコリは、だいたい肩甲骨の内側に発生します。
モノモライが出来ている人も、この背中の内側のコリをほぐし、肩、首、後頭部、目の上・・・といった順番で調整していくと治りが早くなります。
モノモライに限らず、目の問題に関してはほとんどの場合、このような箇所に何らかの変異が現れています。
いずれにしても、神経の疲れはこのように頭に物理的な変化を引き起こし、さらには頭だけでなく、頭の下にある首、胴体・・・つまり全身に物理的な変化をもたらしていくことになります。
また、頭部においても、目だけではなく、耳、鼻、口の中、歯の問題なども、実は神経の疲れが元になっていることが非常に多いです。
だから当塾では、「神経の疲れを取る」ということを重要視して個人指導を行っているのです。