■症状名に惑わされない
「椎間板ヘルニア」や「坐骨神経痛」をはじめ、腰痛にも様々な種類、名称があります。
そういう名前をつけられると、何だかとても大変で、手に負えないことのように思えるかもしれません。
確かに、それぞれの症状には違いがあり、その原因にも様々な説があります。
しかし当塾においては、そういった「症状名」や「種類」にはとらわれず、あくまでもその人の体そのものを見て、そして改善策へと導いていきます。
■原因は腰ではない(!?)
一般的に様々な腰痛は、腰椎や骨盤の歪み、腰椎の「椎間板」がつぶれたり、はみ出したりして起こると言われています。
しかし本来、腰椎というのは、もっと上にある背骨(胸椎)よりも頑丈に出来ています。
骨盤はさらに頑丈です。
だから本当は、歪んだり壊れたりしやすいのは、腰椎よりも「胸椎」なのです。
実際、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛、その他腰痛のひどい人の背骨を調べてみると、必ず背中の「胸椎」にも異常があるんです。
そして、その胸椎の異常が腰にまで広がってしまったときに、腰痛が起こるのです。
つまり、本当の原因は「腰ではない」「腰椎ではない」のです。
■背骨、骨盤の歪みの原因
一般的に、背骨や骨盤は「姿勢が悪いから歪む」というように考えられることが多いようです。
しかし実際には、姿勢が原因で背骨が歪むというのは、ごくわずかな例です。
しかも上記の通り、腰よりも背中(胸椎)のほうが、ほんとうは歪みやすいのです。
(その証拠に、背骨が大きく曲がる脊椎側湾症は、腰椎ではなく胸椎で起こります。)
胸椎に歪みが起こる理由は様々です。
特に胸椎はその人の内臓、筋肉、そして心理状態(ストレス)などの影響を受けて、その形状を変えていくものです。
意外に思われるかもしれませんが、最も多いのは心理状態の影響でしょう。
背骨の歪みについての一例をあげますと、例えば、肝臓の部分がかなり疲れている人がいたとしましょう。
肝臓の疲れは、胸椎の8・9番辺りの右側に歪み・硬直を引き起こします。
しかしそれが長期にわたり、また重症になってくると、順番にさらに下の背骨にまで、その歪みや硬直の範囲が広がってくるのです。
腰というのは、背骨の末端、つまり行き止まりです。
従って、腰にまで至った歪み・硬直というのは、腰より上の胸椎の歪み・硬直の「累積」 なんです。
だから、腰椎部の症状はとても重く表れるわけです。
椎間板ヘルニアとなるか、坐骨神経痛として表れるか、脊柱管狭窄症になるか・・・これらの違いは、腰椎や骨盤部でどのように歪みを受け止めるかの違いです。
いずれも元々の原因は、腰よりも上にある場合のほうが多いというのが、当塾で実際に見てきた上での見解です。
■ぎっくり腰、急な腰痛
背骨の末端である腰に痛みが出るということは、実は既に、腰より上の歪み・硬直・疲労が溜まってきている、という証です。
「ぎっくり腰」と言われるような、急に動けなくなる程の激痛の場合も同じです。
重い物を持ったとか、無理な姿勢を取ったということが原因であるかのようですが、実際には、既に背骨には疲れが溜まっていて、いつ発症してもおかしくない状態だった場合が多いのです。
■腰痛の体を改善するには・・・
このように、本当の原因は腰ではなく、腰より上にある場合がほとんどです。
従って、腰が痛いからといって、腰だけを見ていたのでは解決には至りません。
むしろ、腰だけを矯正したり、手術で固定してしまうと、腰の手前まで迫っていた歪みは「せき止められた」状態になり、行き場を失ってしまいます。
その結果、こんどは足に痛みが出たり、再び「逆流」して、腰の違う部分や背中の痛みを引き起こすという例もあります。
歪み・硬直がたまってしまった体は、腰だけでなく、全体を整えていかなければなりません。
特にその歪みの発生源となっている場所、そしてその歪みを作っている原因、それらを見極めてこそ、本当の改善に至るものです。
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