手当て、手助け(整体法の極意/愉気法)

愉気法と手当て 体と心の話

福井自然体健康塾の整体では、一切機械・道具を使っていません。

施術者の「手」のみ、です。

 

付け加えるならば、言葉とか、視線とか、あとは雰囲気とか・・・
そういうのも実は、整体を行う上での刺激の一環なんですが。

 

体を調べるのにも、一切機械・道具は使いません。

定規みたいなもので歪みを図るとか、そういうのも無しです。

手で触れた感じで、判断します。

あるいは声のトーンとか、表情とか、立ち姿、座り姿、歩き方などの姿勢や動作の感じとか、

言葉遣いとか、言い回しとか、文字の書き方とか・・・

 

そういったものでも、ある程度身体の癖、特徴が読める場合もあります。

そしてそれを、実際に体に触れることで、確認することになります。

 

これらを一言で言うと、施術者の「感覚」、あるいは「勘」ですよね。

機械できちんと測ったものにくらべて、それらは非常にいい加減で、主観的なものだと思われるのが普通でしょう。

 

しかし、人間の体や心っていうのは、しかもその本質というのは、デジタル的に機械で測ったものでは、わからないものなんです。

そして、その体や心を変えていくのも、結局は人間の手によってでしか、深いところは変わらないんじゃないか、と思うんです。

 

科学技術が発達した現代でさえ、精密機器とか、ロケットとかに使われるパーツは、人間の手じゃないと作ることができないそうです。

熟練された職人の勘でしか、作ることが出来ないものがあるんですね。

一流音楽家が使う楽器も、野球選手のバットも、その多くは職人による手作りのものが好まれています。

機械で正確に計算し、設計して作られたもののほうが、バラツキもなく、いいものが作れそうな気がしますが、逆にある程度のレベル以上のものとなると、結局機械も人間の勘には敵わないようです。

 

人間の体というのは、楽器やバットよりも繊細ですから、やはり機械じゃダメなんです。

機械ではわからない、血液検査やエコーではわからない所にこそ、本当の原因があったりするものです。

 

それはやはり、磨かれた手でしか、気づいてあげることができません。

そしてその磨かれた手こそ、不思議な魅力といいましょうか、力といいましょうか、そういう輝きを発揮するものです。

 

それは「ハンドパワー」とか、「宇宙エネルギー」とかじゃなくて、それから、特殊なイニシエーションを受けたから、手からヒーリングパワーが出るようになる…とかいうものでもありません。

絶対に、そんなもので手は磨かれません。

 

大切に、大切に、その手を使って、その手で大切なものに触れてきた、だからこそ、その手が活きてくるんです。

そしてその活きた手に触れられたものが、きらきらと輝き出すんです。

 

それはたとえて言えば、職人さんが心を込めて握った寿司が、機械で握った寿司には出せない味わいをかもしだしていたり、

コンビニに売っている「魚沼産コシヒカリ特製おにぎり」より、

「無添加無農薬、こだわりの健康素材おにぎり」より、

昨日の残りご飯で母親が握ってくれたおにぎりのほうが美味しかったり・・・

 

人の体や心を、本当に元気にするものっていうのは、実はそういうものなのではないかと、長年この仕事をしていて、強く感じています。

 

整体流の手当て『愉気法』の基本については、DVDにて独習して頂く事ができます
 少し古いですが、大変わかりやすいDVD講座になっています。
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