この病気は一般的に、子どもの頃に起こる水疱瘡のウィルスが体内にまだ残っていて、それが何らかのきっかけで大人になってから再び発症するもの、と言われています。
子どもの頃にしっかり水疱瘡にかかった人でも、まだウィルスが残っていて発症する、ということです。
ただ、近年は子どもの頃の水疱瘡をワクチンで予防したり、途中で薬を投与したりして中途半端に終わらせてしまうことが多いですから、その影響が大人になってから出た、という可能性も否定できません。
■帯状疱疹の人の体・・・腎臓との関係
実は水疱瘡は腎臓との関わりが深い病気であるというのが整体法における考え方の一つです。
同じように、帯状疱疹を発症している人にも、腎臓の問題が見られます。
ただ、水疱瘡は子どもの腎臓の発育を促すためのもので「積極的な病気」とも言えますが、帯状疱疹は、腎臓に疲れが出ている人に起こります。
帯状疱疹は秋口に起こる場合が比較的多いようですが、腎臓は汗による体温調整や体内の水分調整に大きな働きをする臓器です。
暑い夏は大忙しです。
その結果、少し涼しくなり始めた8月後半から秋にかけて、一気に疲れが出ることが多いのです。
そんな時期に帯状疱疹が出やすいというのも、決して偶然ではないでしょう。
■帯状疱疹とストレス
しかし、腎臓が疲れただけで帯状疱疹になるわけではありませんし、腎臓が疲れること自体にも、様々な理由があるはずです。
当塾での観察経験では、帯状疱疹を発症している人に必ず当てはまる条件が、腎臓の疲れと共に、何らかの大きなストレスを抱えている、ということです。
というよりは、腎臓の疲れさえ、ストレスが原因であることが窺えます。
ストレスにも様々なものがありますが、意地になって頑張っていたり、何らかの苦労を一人で抱え込んでいたり、というようなものでしょうか。
いずれにしろ、自分自身にかなり無理をかけているような場合に見られます。
ストレスというのは、肌に出やすい傾向があります。
帯状疱疹も肌にでる症状ですから、やはりそれは心の中、しかも自分でも自覚できないような、もっと心の深い部分の表情が表れている、と考えられます。
■帯状疱疹の人の体の緊張
そうしたストレスを抱えた人の体は、常に緊張しています。
特に帯状疱疹の人の体は、お腹の上部が固くなっていて、ろっ骨が強く緊張している傾向があります。
常にお腹や胸に力を入れて、こらえているのです。
すると腹部が固くなり、ろっ骨も固くなります。
帯状疱疹の症状は、お腹や胸にかけてが最も出やすいですし、しかもろっ骨に(実際はろっ骨の間を通っているの神経に)沿うかのように疱疹と神経痛が出ます。
しかも、力を入れてこらえる時には、必ず体を捻るのです。
その影響で、左右どちらか片方にばかり緊張が偏り、体の片側に症状が集中します。
また、首や顎の周辺に出る場合もありますが、それも強く歯を食いしばっていることが影響していると考えられます。
■帯状疱疹の改善のために
帯状疱疹がウィルス性の病気であることは確かにその通りなんでしょうが、長年眠っていて何の悪さもしなかったウィルスが、突然症状を引き起こすということは、やはり何かのきっかけとなるような原因が体・心にある、ということです。
それが多くの場合は、ストレスによる心身の緊張、そして疲れであると当塾ではみています。
ですから、薬で症状を抑えただけでは本当の改善には至りません。
本当のことを言えば、その原因となるストレスそのものを改善しなければいけないし、現在の環境を変えるなり、考え方を変えるなりといったことまで必要なのかもしれません。
しかし、そう言われてもそれは決して簡単なことではありません。
ですから、まずはそのストレスや疲れの影響で緊張した体をゆるめることがまず第一です。
そうすると、自然に物事の捉え方が変わっていったり、環境が変わっていったりということも起こりえます。
そこまでいかなくても、体が変われば随分と気持ちも楽になります。
帯状疱疹になる人は、自分自身の体や心の疲れに対する自覚が薄い傾向があります。
薄いというよりは、「見ないようにしている」というのが本当のところでしょう。
帯状疱疹はとても不快なものですが、見方を変えれば、自分自身の体の表面に表れることで、自分自身にその疲れやストレスを訴えてくれる病気、ということもできるのではないでしょうか。
そしてその訴えに気づいたときから、改善は始まっていきます。
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