春になって学校や学年が変わったり、夏休みが終わって新学期が始まったり、それから引っ越しなどで大きく環境が変わったり、そういう変化がきっかけになって、お子さんが学校や幼稚園に行きたがらなくなることがあります。
または、普通に通学・通園はしているけど、何だか元気がないとか、感情的に不安定だとか。
あとは原因がわからない皮膚病が出たり、咳ばかりするようになるなど、身体に影響が出てくる子もいます。
先日も、そんな様子がうかがえる男の子がいらしてました。
全身に力が入っているようでした。
特に気になったのは、頭の骨の緊張感と顎関節でした。
話によると、最近歯の異常もあって、治療を受けたとのことですが、その歯の問題も、実は知らず知らずにたまっていた緊張感が影響しているのかもしれません。
最近ずっと、歯ぎしりをしている、とのことでもありました。
一般的に、頭の骨はほとんど動かないもの、とされています。
ですが、そういう状態の人の頭を触ってみると、やはり正常ではない、普段とは違う頭の形をしているものです。
(特にそのお子さんは、何度も私の整体を受けているのでよく分かりました。)
それをカイロプラクティック等では、「頭蓋骨の歪み」という捉え方をするのかもしれません。
だけど、形状としての「歪み」とは、ちょっと違う感じなんです。
うまく言葉では表現できない感触なんですが、強いていうならば「パンパンに張っている」という感じです。
そして、頭の角がとがっている、という感じです。
個人差はありますが、頭というのはまん丸ではなくて、若干四角っぽい丸です。
その角の部分が鋭くなって、より頭が四角っぽくなっているんです。
細かく言うと、こめかみから少し上の辺りが張ってくる。
まさに、歯を食いしばると緊張する場所ですが、そうなるとより四角っぽくなります。
(四角と言っても、逆さにした台形、鉢の形に似てきます。)
とにかく、そうした「急所」のようなポイントがいくつかあって、そういう所を調べたり、調整したりしていくのが専門的な技術ではあるんですが・・・
でもそれよりも、これも個人差はありますが、だいたい小学生までのお子さんの頭って、大人の手で包み込むのにちょうどいいサイズなんですね。
だから、お母さんが包んであげればいいんです。
特に、掌の窪みの部分を、こめかみの上辺りに当ててあげるとピッタリフィットします。
その時に、指の腹が乗る部分が、整体でいう「頭部活点」とか「鬼のツノが生える場所」なんて言われている場所です。
また、片手でその窪みを頭頂部に当ててあげてもフィットしますが、そこも鬼のツノ(一本角)がある場所です。
でも、「ナントカ活点」とか、「□□の急所」なんていうのも、本当はどうでも良いんです。
そんな知識は一旦忘れて、「正確な位置は?」とか「正しい押さえ方は?」なんていうことも忘れて、ただ頭を包んであげる、あるいは撫でてあげる・・・
そんな状態のお子さんに、家庭で出来る一番のケアっていうのは、実はそういうことだと思うのです。
お子さんが、症状を通して求めているのは、そういうことだと思うんです。
それで先日は、お母さんにそのようなことをお伝えしたのですが、早速その場で、お母さんはお子さんの頭を膝にのせ、その手で撫で始めました。
そのついでに、ほっぺたをなで回したりして遊んでいましたが、お子さんはされるがまま・・・というよりも、お母さんの手の感触を喜んでいるように見えました。
実はほっぺたも、大人の手がピッタリする場所ですし、食いしばって緊張している顎関節に手が当たることになります・・・
が、そんな知識はどうでもいいですよね(笑)
とにかく、子どもの頭がまだ小さいうちに、たっぷりと「撫で撫で」、してあげてください。
整体法(野口整体)ではこういうことを「愉気」(ゆき)と言いますが、まぁその名前も別にどうでもいいでしょう。
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