雪の季節。
雪景色は美しいものではありますが、やはり生活が不便になります。
毎年雪の降る時期になると「今年は少ないといいねぇ」というやりとりが交わされます。
今日などもそうですが、分厚い雲が空を覆い、一日中どんよりとした天気。
そうなると、気分まで重くなります。
天気のせいで、気が滅入って何もできなくなる、なんていう人もいます。
しかし、本当のことを言えば、100%天気のせいではなくて、元々自分の中にある「どんより」を、天気に結びつけて拡張してしまっているだけなんです。
本人も、実は頭ではわかっていることかもしれません。
だけど近頃は天気による気分の浮き沈みにまで、特別な呼び名や病名までも付けてしまう人もいます。
そういう名前を賜ると、今度は安心して気が滅入ることもできるという、・・・なんだか矛盾した状態になってしまう人もいます。
天気に限らず、「何かの影響で・・・」という人は非常に多いです。
というよりも、ほとんどの人にその傾向はあるでしょう、もちろん私にもあります。
周りの出来事や環境に左右されず、自分自身を軸とした生き方・・・本当はそれが理想的。
しかし現実には、なかなかそうもいかないもので、どうしても身の回りの出来事に一喜一憂してしまう、それが人間というものでしょう。
ただ、どんな時でも、どうしても忘れがちな大事なことがあります。
このことをしっかり意識するだけで、随分とその影響を受けることが減るはずです。
それは、「現実をよく見る」ということです。
そして、その現実に対して感情的にならず、そしてまだ起こっていない先々のことまで考えず、冷静に、その現実が今この瞬間にもたらしているものを見る、ということです。
たとえば、天気です。
雪が降ってどうなるかを、現実的に考えてみます。
雪が積もっている。
ならばブーツを履いて、厚着をしてでかければいい。
雪かきをすればいい。
電車が遅れているならば、ニュースやネットで状況を調べて、早めに家を出ればいい。
会社に遅れそうならば、「雪で遅れそうです」と電話をすればいい。
大雪の時なら、だいたい許してもらえるはずです。
・・・そんなふうに現実をしっかり見ていくと、憂鬱になる要素がどんどんなくなっていくことに気づく筈です。
賢い人は、今までは逆に「でも・・・」と、憂鬱になる要素を探していたことに気づくかもしれません。
「それでも何だか憂鬱なんです!」という人は、今現在の状況から離れたところを見てしまっているのです。
というより、無いものを見てしまっているだけなんです。
ついでに、現実には変えられるものと、そうでないものがあるということも大事な概念です。
天気はどう考えても、自分では変えられません。
それは、自分が人間であること、地球人であることを変えられないのと同じ。
宇宙が存在することを変えられないのと同じ。
あらゆる悩みごとの実体は、角度をかえれば「変えなきゃいけない」という危機感や焦りです。
今の自分を変えなきゃいけない、環境を変えなきゃいけない、相手を変えなきゃいけない、収入を変えなきゃいけない、体調を変えなきゃいけない・・・
なのに、変えられない・・・
これが悩みの実体です。
変えられないものを変えようとすることは、とても無駄な努力、無駄な悩みだということができます。
こうして現実的に考えていくと、問題が問題でなくなっていきます。
願望の実現に関しても同じことです。
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