忘年会シーズンがやって参りました。
つまり、食べ過ぎ、飲み過ぎのシーズンです(笑)
付き合いだから仕方ありませんが、つい忘年会を理由に、食べ過ぎてしまうことを許してしまう自分もいて、なかなか人間の心というのは複雑なものです。
一方で、時には食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまうことも、まぁ人間らしいといえば人間らしい話です。
そのかわり、そのツケはやはり自分で払わなければいけないもので、様々な体調の不良となって体に表れてきます。
残念ながら、誰かが代わりに払ってくれることはなくて、たとえば胃薬を飲んだり、病院に行ったりしても、実はそれは「立て替え」でしかなく、その影響はまだ体に残っているものです。
そして、意外な形…胃腸の不具合などとは全く別の形で表れてきます。
食べ過ぎるとまず、背中が固くなります。
というのは、胃腸の働きに影響する、背骨から出ている神経なんですが、そこが緊張するため、背骨の脇が腫れ上がるようになるんです。
これは自分では気づきませんが、ある程度整体などを勉強した人が見ればすぐに分かるはずです。
プロなら一目見ても分かります。
それくらい、はっきり形に表れるほどの硬直が起こるんです。
すると、背中がだるいとか、肩甲骨の周辺が凝る、などといったことが起こる可能性があるんですが、しかしその時点ではあまり感じられない場合も多いです。
しかしそれが続くと、その硬直の範囲が広がっていきます。
上の方では肩のコリや痛み、さらに続けば首や頭にまで到達し、首の痛み、頭痛などにも発展します。
意外にも、寝違えの原因が実は食べ過ぎ・・・なんていうこともあるんです。
硬直が下のほうに広がれば腰が痛くなります。
これも意外に思われるかもしれませんが、腰痛の原因になります。
慢性的な腰痛や、病院で「椎間板ヘルニア」と診断された人が、実は食べ過ぎが原因だったという例もあります。
手術を勧められていた人が、減食することによって回避できたという実例もあるほどです。
腰だけでおさまらなければ股関節、膝の痛みにもつながります。
また、首や頭にまで硬直が到達した人で、めまいや耳鳴りなどの症状を訴える人もありますし、五十肩などはかなり食べ過ぎている人に多いです。
ただ、こうした症状にまで発展するのは一時的な食べ過ぎではなく、慢性的な場合が多いでしょう。
または、普段から食べ過ぎてはいるけれど、年末年始に輪をかけて食べ過ぎた結果、悪化するということもあります。
また、食べ過ぎれば当然内蔵に負担がかかるわけですが、その内蔵というのは「胃腸」のことだけではありません。
意外にも、腎臓や肝臓、心臓などに大きく負担をかけているのです。
そして、そのことのほうが深刻です。
胃はすぐに痛くなったり、お腹が張った感じになったりして警告を出してくれるんですが、肝臓や腎臓はなかなか出してくれません。
肌があれたり、体がむくんだりと、違う形で警告が出てはくるんですが、それが腎臓や肝臓、心臓からの警告だとは気づきにくいものです。
これらを踏まえて考えてみると、やはり、食べ過ぎの「ツケ」は早めの段階で払っておいたほうがいいんです。
胃が重いなぁ、食べ過ぎて何となく食欲がないなぁ、体が重いなぁ・・・などという症状を感じたら、その時点で控えるようにすればいいんです。
それを胃薬やスタミナドリンクなどで立て替えていると、払いきれないツケがたまっていって、おまけに利子までついて、上記のような様々な症状に繋がってしまうわけです。