暑い季節は発汗・排泄(解毒)機能が高まるため、肝臓・腎臓が大忙し・・・ということを以前何度か書きました。
そうなると、背中〜腰の部分、細かく言うと胸椎9番〜11、12番辺りまで、特に右側が張ってくるようになります。
それがひどい人はさらに後ろに張り出し、背中が丸くなります。
その結果、腰が落ちてきます。
また、暑さと湿度の高さは息苦しさも引き起こし、胸を閉ざすようになりますので、なお一層猫背になり、腰が落ちます。
右側のほうが顕著ですので、重心は右後ろに傾きがちになります。
すると、右脚の後ろ側が縮み、さらには右のアキレス腱やふくらはぎが痛くなる、という人が出てきます。
右のカカトが痛くなる場合もあります。
どこかにぶつけたり、捻挫をした覚えもないのに、右足首や足の裏が痛くなるのです。
右足がつる、という人も増えますが、同じような原因です。
(右だけとは限りませんが)
思い当たる方、気になる方は、
●脚(太もも)の裏側を良く伸ばす
●内股(足の付け根)をよく伸ばす
●腰を反らす(骨盤を起こす)
●腰を捻る(脇腹の部分をよく捻る)
といったストレッチ、体操をすることをお勧めします。
また、そうした症状が出ている人は、既に肝臓、腎臓、呼吸器に疲れが出ていたり、今ひとつ働ききれていないことが考えられます。
とにかく臓器に負担をかけないためには、食べ過ぎないこと、水分を取り過ぎないことが大切です。
誤解が多いので毎年言い続けているんですが、暑いからスタミナをつけようと栄養価の高いものを食べていると、それを消化・分解する内蔵の仕事を増やすことになってしまうのです。
だから夏はあっさりしたものを食べたくなるし、食欲そのものが落ちるんです。
(落ちるのが自然です。)
水分も取りすぎれば胃もたれしますし、やがて背中〜腰まで重たくなってきます。
水分調整の役割を担う腎臓が疲れるからです。
食べ物や飲み物の量は数字で決めるのではなく、体の要求を聞いて決めるのが一番です。
重度の病気の場合は別として、普段は食べたくなかったら無理に食べない、喉が渇いていないのに無理して飲まないことが大切です。
既に体の疲れや足の痛みが出ている人は、背骨の脇(特に胸椎9〜12番辺り)の筋肉と、腰椎2番の外側をしっかり抑えて刺激しておくといいんですが、これは自分では難しいですから、整体を受けることをお勧めします。