当塾は比較的時間に厳しいほうだと思います。
整体の予約時間に遅れて来ることに対して、厳しい考えを持っています。
もちろん、様々な事情があって遅れてしまうこともあるわけで、一度時間に遅れたくらいで文句を言うことはありません。
一応事情を聞いて、まぁそれも世間話のネタみたいな感じで笑って終わりです。
だけどまた次も遅刻するようでしたら、ただ笑って終わり、というわけにはいかない場合もあります。
遅刻したことに対するご本人の態度とか、その理由とか、あとは連絡の有無によっては、「遅れないように気をつけてくださいね」程度のことを言わせて頂くことになります。
それでもまた次も遅刻するようであれば、さらに厳しい態度を取らせていただかなければなりません。
もちろんそれは、私の機嫌が悪くなって終始不機嫌に整体を行う、というわけではありません。
時間の管理に対しての指導をさせていただくことになる、という意味です。
それでもあまりに遅刻が続くようであれば、以後の予約はお断りさせて頂くことになります。
普通、お店のお客さんに対してであれば、少々予約時間に遅れようが、それが何度か繰り返されようが、やはり「お客さん」なわけですから、店側が文句を言うようなケースは少ないかと思うんです。
ですが、真剣に心身を改善するという目的においては、そのような関係性ではダメなんです。
遅刻をするのにも、様々な事情があることでしょう。
しかしその「様々な事情」というのが、整体の予約時に限って毎回起こるようなことは稀なはずです。
おそらく、本当は回避できる事情である場合が多いのです。
もしくは、回避できないと決めつけている場合もあるでしょう。
どうしても回避できないのであれば、それはあらかじめお伝えして頂ければ済む話ですし、急に発生した事情であれば、その旨お伝え頂ければこちらも理解できます。
しかし、その回避を怠るということは、ご自身の潜在意識に対して重大な暗示を与えていることになるのです。
それは、「自分の心身を改善するための行動(つまり整体を受けること)の重要性は、他の事情よりも低いんだ」という暗示です。
たとえば、テレビを見ていたら予約時間に遅れてしまったというのであれば、その人にとって自分の心身の健康よりも、テレビ番組のほうが大事なんです。
もちろん意識の上ではそんなふうに考えているつもりはないでしょうけど、潜在意識ではそう判断しているのです。
「途中で買い物をしていたらバーゲンセールに夢中になって、遅刻してしまった」というのであれば、そのバーゲンセールのほうが大事なんだ、と潜在意識では判断しているのです。
何百円か何千円かわかりませんが、そのバーゲンセールで割引されている金額のほうが重要だ、という判断です。
厳しいようですが、これが「潜在意識」というものの現実なんです。
とにかく遅刻が多い人は、心身の変化もあまり芳しくない傾向が強いのです。
体は、意識よりも潜在意識の言うことを聞くからです。
潜在意識のほうが、本心だからです。
とにかくそういう人には、その遅刻そのものを改めることが、まず第一に必要とされる指導であり施術である、ということがいえます。
そこを改めないといけないのです。
どうしても遅刻してしまう、という人は、改めてご自身の中での優先順位、重要度を考えてみてはいかがでしょうか?
整体の予約に限った話ではありません。
どうしても仕事に遅刻してしまう、ある人との約束の時だけどうしても遅刻してしまう・・・というような場合も同じです。
多くの場合は、本当はその仕事やその人との約束が嫌で嫌でしかたがない、という場合も多いですし、整体や病院等の予約につい遅れてしまう人には、「実は病気のままでいたい」というような人も多いのです。
病気のままでいたい人なんている筈が無い、と思われる方も多いかと思いますが、潜在意識のレベルから見てみるとかなり多いです。
そういう人は、予約した日に限って、自分自身の内側から抵抗が起こるのです。
「もう少しゆっくり休んでから行こう」とか、「洗濯物をたたんでから出れば大丈夫」とか、そういう考えがふと浮かんでしまいます。
まずは、そういう自分の内側から出て来る誘惑としっかり戦うことです。
休んでる場合ではありません。
洗濯物を優先している場合でもありません。
しかし戦おうとすると、また別の誘惑が出てきます。
「あんまり早く出ると、早く着いてしまうしなぁ」
「整体を受けた後だと、洗濯物をたたむ気になれないしなぁ・・・」
なんていう言い訳がふと浮かんできます。
だけど、それにも負けないようにしなければなりません。
さらに抵抗が強い人だと、出かけようとした時に限って財布をどこかになくしたり、車のキーをどこに置いたか忘れたり、急にお腹が痛くなったりということまで潜在意識は起こすのです。
もし出かける直前にそういうことが起こったら、それは「整体に行かせず、今までと同じように病気のままでいようとする自分の悪あがきだ!」とすぐに考えてください。
そして、この状況はきっと回避できると考えてください。
その回避方法を実際に考えるのです。
まちがっても、「これじゃぁ今日は行けないな」とは考えないでください。
それでも、回避方法が10分経っても見つからない場合は、「10分〜20分ほど遅れます」と電話をしてください。
20分以上遅れるようでしたら、その日の予約はお断りさせて頂くことになりますから、20分以上経過したら、改めて電話して、次の予約を取りましょう。
結局その日は行けずじまいになってしまったとしても、そうやって自分の潜在意識の抵抗に負けない自分を作っていく、という行動をとることはとても大事です。
ちなみに、そうやって事前に電話をしても、当塾としては、繰り返し遅れる人に対しては相変わらず厳しい態度を取らせて頂くことになります。
それは、ご本人の潜在意識による抵抗との戦いに加勢するためです。