リラックスすること、無駄な力を抜く事はとても大切な一方で、緊張感のない毎日は人の心や体をたるませてしまいます。
だから人はある程度の「ストレス」を抱えていたほうが生き生きしていられる、ということもできるでしょう。
ただ多くの場合はその緊張感とリラックス(ゆるみ)のバランスが大きく崩れていて、それで体や心を病んでしまうわけです。
だからよく「オンとオフの切り替えを上手に」とか、「適度な息抜きやストレス発散を」ということが言われるわけですが、実際にはそんなに簡単なことではない、ということはほとんどの方が経験上ご存知のことでしょう。
リラックス(ゆるみ)に傾き過ぎている人もいれば、緊張に傾き過ぎている人もいて・・・
理屈の上では、足りない方を補い、過ぎている方を捨てていけば楽になるはずです。
しかし、ゆるみ過ぎている人はそのことに気づかず、まだ更なるリラックスや「癒し」を求めることがあります。
緊張しすぎている人は、まだ努力が足りない、もっと苦しまなければ楽は得られない、などと考えてしまうことがあります。
そして更に、ある面ではゆるみすぎて、他の面では緊張しすぎる、というように、複雑にゆるみと緊張が混在している場合も多く、ただどちらかを補う、捨てる…というだけで済まされる問題でもないようです。
ともかくプロの整体や心理指導などのセラピーというのは、その入り組んだバランスの狂いを読んで軌道修正していくものなんだと思うわけです。
本人の自覚がどうであれ、本人が口でどう言おうが、その体や行動に現れているものが本当です。
それらをよく観察していくと、その人の抜きどころ、締めどころが見えてきます。
たとえばその人にゆるみの必要性を伝えた時、「そうですかぁ?毎日ダラダラ、ゆるい過ごし方をしてますけどねぇ」なんていうリアクションが帰ってくることがあります。
だけどその「ゆるい過ごし方」の奥に一点、本当なら余分な締まりが見つかるはずです。
それをうまく変えていくことができると、その余分なダラダラのほうも徐々に引き締まってくるものです。
バランスというものは、補ったり捨てたりして、両方をちょうど同じ量にしてあげればいい、というものではないようです。
本当は、ある一点の引っかかりを取っていくことで、自然に内側から整い始めるものなんでしょう。
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